では、具体的にどうしたらいいでしょうか。

月の支出を費目ごとに総収入に対する割合を定めて、その中でお金が回るようにします。

貯蓄分として前述のように15%の約77,000円を確保します。

光熱費、レジャー費、被服費、雑費、家族のお小遣いで23万円の支出があります。

これを7万円ほど節約してみてはいかがでしょう。

家族のお小遣いを10%強に抑え、光熱費、レジャー費、被服費はいずれも総収入の5%、雑貨は2〜3%が目安です。

心配されている教育費については、進学する学校により想定金額も変わります。

子ども1人あたりの総額は、幼稚園から高校まですべて公立の場合は約504万円、すべて私立の場合には約1,702万円という具合に大きな開きがあります。

大学進学まで含め、仮に、幼稚園(私立)、小学校から高校(公立)、大学(私立)の場合には、約1,040万円かかると想定されます。

ただ、一度にこの金額が必要になるわけではないので、今からコツコツ着実に入学時までに積み上げるよう自動積立定期など、給与からの天引きによる預け入れをするとよいでしょう。

金融商品について詳しくないがために、貯蓄方法について悩まれる方は多くいらっしゃいます。

将来、起こり得るインフレや円安に備えるためにも、資産の一部を外貨や収益性の商品で持つことも必要です。

ただ、ご自身でよくわからないものにお金を投じることは避けたいため、また、勧められるままではなく自分の判断で選ぶためにも、貯蓄や投資の学習を始めることをおすすめします。

目的別に口座を分けながら、財形貯蓄や比較的高めの預金利率を設定しているネット銀行などへの預金から始められてはいかがでしょう。

預金金利も0.02%と0.2%とでは10倍の差です。

このようにお金の流れを把握し、貯蓄は先取り、貯まる仕組みを作ることから始めてみてください。

ご夫婦で、将来のライフプランを考え、目標を共有することで家計の見直しもスムーズに実践に移せます。