彼はいつものようにハードに練習している。FWアレッサンドロ・デル・ピエーロは、土曜に行われるシドニーFCとワンダラーズのダービーに出場したいと思っているからだ。筋肉のケガはほぼ治った。デル・ピエーロは個人トレーナーのジョヴァンニ・ブオンコーレ氏とともにフォームを取り戻している。来場が予想される3万人のファンを喜ばせるために。

「幸いにも、深刻な問題ではなかった。この数日の様子を見てみよう。とにかく、僕がピッチに立つチャンスはある。そうなることを願っているよ」

だが、一方でデル・ピエーロに関する別のニュースもある。『シドニー・ヘラルド』によると、同選手のシドニーでの未来はそう確実ではないというのだ。シーズンを終えるのは確かだが、来シーズンもいるかどうかは保証されていないという。デル・ピエーロは次のように話した。

「それについては話し合った。僕はクラブと最高の関係にある。毎週話しているし、決断を下すのに待っているところだ。今の僕らは順位を上げていくことだけを考えなければいけない。それから椅子に座って、落ち着いて話そう。未来のことについては時間がある」

シドニーとの合意が延長されれば、デル・ピエーロは2年間で400万オーストラリアドル(約3億5000万円)を得ることになる。ピッチでは違いを見せている同選手だが、5ゴールを決めているものの、チームは高い順位にいることができていない。10試合で勝ち点10のシドニーは、ブリスベン・ロアーと並んでAリーグの最下位タイだ。

デル・ピエーロ獲得の立役者で、クラブのチーフエグゼクティブであるトニー・ピニャータ氏は、「数週間前に予備的な階段をした。すべてが、アレは残りたいと示している」とコメント。だが、クラブが現時点で優先しているのは別のことだともつけ加えた。

「君らも理解できるだろうが、イアン・クルークが退任して、新監督探しに集中していた。今はフランク・ファリーナがいる。今後、アレッサンドロに関する問題を解決するためにテーブルにつくのはクラブ取締役会だ」