浦和レッズマガジン10月号の巻頭でペトロヴィッチ監督のインタビュー記事がありました。

Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 10月号 [雑誌]Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 10月号 [雑誌]

Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 09月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 08月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 07月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 06月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 04月号 [雑誌]

by G-Tools

浦和レッズのフロントが「優勝を目指します」といって連れてきた監督。それがゼリコ・ペトロヴィッチ監督です。もうこの時点から今季の迷走はわかりきっていたことですが、今こうして残留争いに巻き込まれている状況について、ペトロヴィッチ監督はどう思っているのか。

ペトロヴィッチ監督のインタビューに行く前に、いまのこの状況についてみんながどう考えているのかまとめてみました。

シーズン前、多くの人がそうだったように、ぼくもペトロヴィッチが監督になるって聞いて「あ、終わったな」と思いました。元レッズのFW福田さんもそう思っていたようで、これは先日紹介した浦研+トークライブでの一コマですが、こんなことを言っています↓

福田「そもそもね、優勝するっていう話が出た時にね、オレはペトロと一緒にやってたし、個人的には非常に応援しているけど、じゃあ優勝しますっていったときに「監督はペトロヴィッチです」って言われて、えええっ!!って思わざるを得なかったよ(会場爆笑)。どうにか、うまくいけば優勝できるかもなくらいには思うけど、優勝目指しますっていうんだったら、ギドなんじゃないの?って思うよ。実績があるんだから。そういう意味でクラブが外に対して説得力をもたせられなかった。≫ 浦研プラス トークライブvol.2「浦和レッズまさかの残留争い。前半戦を振り返る」潜入レポート B?

それでもまあボクはレッズが好きですからね。ダメと思いつつも応援し続けてきましたよ。ホームの試合はすべて足を運んで観てきましたよ。でもね、しょうもない横パスやバックパスばかり見せられて、勝負するのは原口くらいだし、原口がたまにいい突破をみせるても、その多くが単発でボールを取られてカウンターを受けることもしばしば。何より全然おもしろくないんですよ、レッズのサッカーが。

識者やファンはレッズをどう見ているか、低迷の原因は

一体どうしてこうなってしまったんだと。原因はこれだなんて単純なものではないと思うんだけど、いくつか識者のコメントなどを見てみる。水内さんや福永さんは今のレッズにはチームとしてのスタイルとか方向性がないので、それを確立すべきと言う。

福永――僕はどういう戦い方をするかっていう部分を確立すべきじゃないかなと思います。
水内―ペトロを、フロント、チーム全体で支えないと。社長やGMや選手や監督が考え方が違うとバラバラになっちゃいますから。クラブ全体に一本芯が通ってないと勝てないですよね、やっぱり。(中略)チームとして、浦和レッズとして何かを確立しないといけないですよね。「レッズのサッカーってどういうものですか?」って聞かれた時に……結構ない。昔からないわけですよ。≫ 福永泰「今のレッズは自分たちの理想と現実をきちんと見つめる必要がある」 - サッカーキング B?

セルジオ越後は低迷の最大の要因はフロントにあると言う。

低迷の最大の理由を挙げるなら、やはり親会社から派遣されたフロントによる、ここ数年の一貫性のない経営とチームづくりだろうね。≫ セルジオ越後「浦和レッズ低迷の原因は、サポーターの顔色をうかがいすぎるフロントにある」 B?

福田さんはコラムでプロクラブとして現状を検証して失敗を受け入れるなりして次に進めと提言。

成績が出ないのは監督のせい、観客が減るのも監督のせい、反対に、観客が増えるのも、成績が出るのも監督のおかげ。もしそうだとしたら、GMやクラブのスタッフは何もしなくていいということになるし、誰も必要ないということになる。そんなことはあり得ないのだから、いまの状況をしっかり検証して、プロサッカークラブとしての組織作りを考えるとき。人を変えるのか、そのまま継続するのかを追求して、失敗を受け入れる勇気を持って、次に進んでいってほしい。それはピッチ上でも同じことだ。≫ 【Jリーグ】ミスターレッズが考察する浦和低迷の要因|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|J Football B?

第2回TalkonTogetherでは、こんな意見も。

▼Q8(メール):
2009年から取り組んでいるレッズスタイルとは?抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で回答を。

A 柱谷GM:
攻撃的に戦う。自分達がイニシアチブを持って戦うということ。Jリーグではカウンター主体のチームが上位にいる状況だが、このようなチームの戦法はレッズスタイルではない。レッズは攻撃的にイニシアチブを持ったサッカーを展開する。これがレッズスタイルと思っている。

補足質問(島崎さん):
社長さんの回答の前に、会場に質問をしたい。結果を求めず、攻撃的サッカーを目指すのか?とりあえず、勝利をめざしてほしいのかを挙手してほしい
→結果、8割が後者に挙手。

A 橋本社長:
レッズスタイルというのは、ピッチのサッカー内容に加えて、クラブがチームマネジメントをしっかりと行い、クラブみんなで共有するのがレッズスタイルのひとつを担っていると思う。

A ペトロビッチ監督:
挙手で8割の人が結果を重視しているならばそれを尊重しなくてはいけないが、ここにいる人がすべてのサポーターではないと認識しなければならない。
なぜなら鹿島戦で2−2の状況でロスタイムに山岸選手が時間稼ぎをしたが、試合後の選手挨拶の時に
「なにやってんだ!点を取られようが常に攻撃的に行け」
という声が多かった。
しかし、この会場の声を尊重するならば、ゴール前にどん引きするサッカーも考えなくてはならない。
しかし、今のレッズに多くの若い選手がいる。これらの選手には今の攻撃的なサッカーが成長を促進すると考えている。

A 橋本社長:
今年は「過程」と「結果」の目標を明確にしたつもり。両方を追い求めたいと思う。

A ペトロビッチ監督:
ひとつだけ付け加えさせてほしい。毎年毎年、スタイルが変わるの良くない。
サポーターの人達は、長谷部、闘莉王、阿部などをまた育てたいと思っているはず。このような選手を育てるには攻撃的サッカーが必ず必要と考える。≫ 【速報】9/7「第2回TalkonTogether」テープ起こし : 浦和レッズについて議論するページ[浦議] B?
ドメサカ板まとめブログ : 浦和、サポーターとクラブ首脳陣が対話する「Talk on Together」を開催 B?

2ちゃんねるでは結局ワシントンとかポンテとか外国人に頼り切ってただけだろ、あと使えない選手を高年俸で抱え過ぎという意見などが目につく。

219 名無しさん@涙目です。(長屋)[sage] 2011/09/19(月) 11:19:14.57 ID:Bq0OLxkW0
結局、ワシントンが抜けたからだろ
もともとワシントン頼みでそれ以外何ものでもない
ワシントン抜けてからもポンテ始めとしてがんばってたけど
ポンテが劣化するとともに堕ちていった
コロコロ代わる監督交代劇もそれを加速させたな


25 名無しさん@涙目です。(埼玉県) 2011/09/19(月) 09:36:49.68 ID:9Px4xhZu0
能力のある奴は海外に行ってしまい
全盛期の残りカスを
高年俸で抱えてるのが問題

浦和レッズは何故落ちぶれたのか - footballnet【2ちゃんねるのサッカーニュースまとめ】 B?

ちなみに浦和レッズの推定年俸はこちら。

監督 ペトロヴィッチ 46歳 モンテネグロ出身 5、000万

鈴木啓太 MF 30歳  8、500万
田中達也 FW 29歳  8、000万
柏木陽介 MF 24歳  6、000万
坪井慶介 DF 32歳  6、000万
山田暢久 DF 36歳  6、000万
平川忠亮 DF 32歳 5、000万
山岸範宏 GK 33歳 5、000万
永田充(新潟→) DF 28歳  4、500万
梅崎司 MF 24歳  3、000万
堀之内聖 DF 32歳 3、000万
原一樹(清水→) FW 26歳 ユース代表 1、300万
高崎寛之 FW 25歳 1、000万
高橋峻希 MF 21歳  900万
山田直輝 MF 21歳 2 900万
宇賀神友弥 MF 23歳 900万
青山隼(徳島→) MF 23歳  900万
堤俊輔(熊本→) DF 24歳  900万
野田紘史(岡山→) DF 25歳 900万
加藤順大 GK 27歳  900万
エスクデロ・セルヒオ FW 23歳  800万
岡本拓也(プロデビュー) DF 19歳  700万
原口元気 FW 20歳  700万
大谷幸輝 GK 22歳  500万
小島秀仁(プロデビュー) MF 19歳  480万
浜田水輝 DF 21歳  400万
エジミウソン FW 29歳 ブラジル出身 1億2、000万
マルシオリシャルデス(新潟→) MF 30歳 ブラジル出身  1億2、000万
スピラノヴィッチ DF 23歳  4、000万
マゾーラ(サンパウロ〈ブラジル〉→) FW 22歳 ブラジル出身 2、500万
このチームいくら?11 B?

ペトロヴィッチ監督「もう少し長い時間が必要」

で、件のペトロヴィッチ監督のインタビュー。詳細は浦和レッズマガジンを買って読んで頂くとして、今こうなってしまった状況についてペトロヴィッチ監督が何を思っているのか、ここでは気になった部分のポイントだけピックアップ。

・サポーターが心配するのは当然。
・前を向くことが大事。
・体制は向上している。
・あと数年で必ず満足いくチームになる。
・Jクラブの9割が守備的、そんなサッカーは認めない。攻撃的にいく。
・ミスをした若手をかえるのは簡単だがそれでは育成出来ない。
・育成を念頭にチーム作りを行いたい。
・直輝の評価は高い、シーズン最初は体か重かっただけ。いまは回復している。ただまだ子供じみたプレーをすることがある。
・長谷部がいれば強くなる。もし戻ってきてくれるなら僕の給料全部あげる(笑)
・小島に期待している、2.3年後には長谷部クラスになる。
・もう少し長い時間が必要だ。がんばる。


Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 10月号 [雑誌]Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 10月号 [雑誌]

Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 09月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 08月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 07月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 06月号 [雑誌] Urawa Reds Magazine (浦和レッズマガジン) 2011年 04月号 [雑誌]

by G-Tools

要するにまだ時間かかるからもうちょっと待ってよ、ということでした。といっても、今季はあと数節しか残ってないんですが……。さて、J1残留できるだろうか。

浦和レッズ 日程 | J1順位表