ドイツワールドカップの決勝戦から4年。元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏が、自身にとって現役最後の一戦となったこの試合で、イタリア代表DFマルコ・マテラッツィへ頭突きを見舞ったことについて振り返った。同氏は自らが退場になったことと、モニターを見ていた第4審判の介入は正しかったと話している。

「(イタリア代表GK)ジャンルイジ・ブッフォンが審判に対し、私がやったことを知らせようとしたことは正しかった。私がやったことは良いことじゃなかったかだ」

「正直なところ、もしもブルース(フランス代表)が世界チャンピオンになり、私がピッチに残ったままだったとしたら、良心の呵責を感じながらどうやって生きていけばいいか分からなかった。きっと良く過ごすことはできなかっただろう。それは確実だ。特に、それが私のサッカー選手としての最後のイメージになっていたのだからね」

一方で、ジダン氏は今年のW杯予選プレーオフのアイルランド戦で、ハンドから本大会出場につながる決勝点をアシストしたフランス代表FWティエリ・アンリのことは別として、「ああいうジェスチャーをした後で、世界チャンピオンのタイトルを手にしても、それで生きていくのはとても難しいことだっただろうね!」と話している。