業界屈指のミニバンマイスターが必須装備を指南

 ミニバン購入時に、付けると便利なオプションを、過去ミニバン愛用歴12年、業界でミニバンマイスターと呼ばれているボクがお教えしたい。アイテムは8つだが、上から重要度が高くなっている。6〜8は必要に応じて……という準アイテムだと思ってほしい。

●マストな装備

1位:両側パワースライドドア

 両側スライドドアを持つミニバンでは、パワースライドドアは不可欠の装備。ただし、歩道側の助手席側のみ標準で、運転席側はオプションというクルマも多い。

 で、どうするか、実際に使ってみると分かるのだが、駐車場などで運転席側のスライドドアを開閉する機会はけっこう多い。というか、運転席から降りて、後席にアクセスする場合、いちいち車体をグルリと回り、助手席のスライドドアを開け閉めするなんて面倒だ。というわけで、ぜひとも両側にパワースライドドアを付けたいところだ。

2位:バック&アラウンドモニター

 ミニバンの3列目席のヘッドレストが付いたまま、あるいは3列目席に誰かが乗車していると、後方視界はけっこう制限される。そこで威力を発揮するのがバックモニターで、個人的にももはやバック駐車時など、(どんなクルマでも)なくてはならない安全装備だと思っている。

 さらに言えば、車両を真上から見たようなビューモニターもあると便利。駐車場などでクルマの周りをウロウロしている子供やペットも一目瞭然(りょうぜん)になり、安全に大きく貢献するのである。もちろん、大型ミニバンでも駐車そのものが楽になることは言うまでもない。

3位:USBコンセント

 ミニバンは多人数が乗車するクルマ。車内でスマホの充電を行う機会も少なくないはずだが、USBコンセントがあると便利。それも複数あると、多人数が同時に充電できて便利このうえない。もちろん、USB2.0が必須。後席用オプションがあれば、それもぜひ付けたい。デジカメなども充電できるのだ。

4位:AC100V/1500Wコンセント ※HVで設定ありの場合

 HVミニバンで、AC100V/1500Wコンセントを付けられるなら、これはもうその恩恵にあずかるしかない。車内外で1500Wまでの家電品が使え、アウトドアなどで大活躍必至。しかも、万一の災害時、ミニバンが発電ステーションになり、威力を発揮してくれるからだ。

車中泊派にはマストな装備も

5位:ラゲッジを上下に使えるアイテム

 ミニバンのラゲッジは高さ方向にゆとりがあるものの、床置きしたときに上の空間が無駄になり、もったいない。そこでミニバンによってはオプションとして用意されているのが、例えばステップワゴンではラゲッジオーガナイザーボックス(ネット付、間仕切り付)だ。

●その他

6位:クリーンボックス ごみ箱

 ボルボXC40は標準で脱着式ごみ箱が装備され、とても便利に使える。国産車でも軽自動車に用意されているが、多人数乗車でゴミが出やすいミニバンにも必要だ。ヴォクシー&ノアなどにオプションとして用意されている。

7位:カーテン

 ミニバンで仮眠、車中泊するユーザーにとって超便利なのが、オプションとして用意されている、すべての窓をピタリとふさいでくれるカーテン。外からの干渉を気にせず、仮眠、車中泊できる。網戸付きサンシェードなどもある。

8位:ラゲッジマット

 ラゲッジフロアにぴったりと敷けるラゲッジマットは、フロアの汚れ防止と同時に、静粛性向上にも役立つ。箱型のミニバンはリアからの走行ノイズが入りやすいのだが、マットを敷くことで、進入ノイズを減少させられる可能性があるからだ。