by Dheri Fikriyanto

Googleマップをナビに使ったり、ポケモン GOやIngressのような位置情報ゲームを遊んだりと、スマートフォンで位置情報を活用している人がいる一方で、自分の位置情報を知られたくないからと機能をオフにしている人もいるはず。しかし、機能をオフにしているどころか、SIMカードを抜いていたとしても、最寄りの基地局情報がGoogleに送信されていたという事実をニュースサイト・Quartzが暴きました。この事実はGoogleも認めています。

Google collects Android users' locations even when location services are disabled - Quartz

https://qz.com/1131515/google-collects-android-users-locations-even-when-location-services-are-disabled/



Quartzによると、Googleに向けて送信されているのは「特定の基地局を識別できる情報」。暗号化はされているものの、各端末には固有IDが割り振られているので、もしハッキングによって情報が第三者に漏れて固有IDと紐付けられた場合、どのあたりにいるのか知ることが可能になります。

少なくとも2017年初頭から、すべてのAndroid端末でこの種の情報の送信が行われていたとみられており、その対象は位置情報サービスのオン・オフを問わないどころか、Wi-Fiネットワーク内に端末が存在した場合はSIMカードが抜かれている端末でも情報は送られていました。

Quartzから問い合わせを受けたGoogleは情報送信の事実を認め「11月末までにユーザーが無効にできない基地局情報の送信をやめる」と返答したとのこと。

Googleによれば、情報はメッセージ配信の速度向上や性能向上のための追加情報として送信していたもので、このメッセージ配信・制御にまつわるシステムは、アプリの位置情報を提供するサービスとはまったく別個のものだそうです。