本田真凜【写真:Getty Images】

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GPシリーズ第3戦・中国杯SP、3.75点差の6位…投げ込まれたピカチュウを自ら受け取る

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦・中国杯は3日、女子ショートプログラム(SP)で本田真凜(関大高)が66.90点をマークし、首位と3.75点差の6位につけた。ノーミスに笑顔を見せた演技後、投げ込まれた巨大ピカチュウをフラワーガールから自ら受け取って抱き、キス&クライに登場。SP10位だったカナダ大会から立て直した16歳の行動に、海外メディアは「ホンダが巨大なピカチュウの背後に隠れる」と写真付きで紹介している。

 本田がらしさを取り戻した。

 第1組最後の5番目で登場した本田は、冒頭の連続3回転ジャンプの1本目をルッツからフリップに戻し、フリップ―トーループを着氷。その後も持ち前の演技力で演じ、ノーミスの演技を披露した。歓声が降り注ぐと、真凜スマイルをのぞかせた。

 そして、客席から投げ込まれたピカチュウの巨大ぬいぐるみを見ると、拾ったフラワーガールのもとに寄り、受け取った。そのまま歓声を受けながら、キス&クライへ。顔が隠れるほど大きなピカチュウを抱いたまま得点を待ち、カメラに向かって笑顔。自己ベストに迫る66.90点が表示されると、納得した表情を見せた。

米メディアは出場11人で唯一、演技直後に速報「スケートカナダから14点も改善」

 米スケート専門メディア「icenetwork」は出場11人中で唯一、本田を演技直後に公式ツイッターで速報し、ピカチュウの存在に注目した。

「巨大なピカチュウの背後に隠れる」と膝の上に置いた16歳らしい様子を画像付きで掲載し、「マリン・ホンダが得たスコアは──66.90。スケートカナダから14点も改善されたことを表す数値だ」と10位に終わった前週の第2戦カナダ大会から立て直したことを伝えている。

 SPを終えて6位。首位は70.65点でガブリエル・デールマン(カナダ)が立った。しかし、本田と同得点で7位の三原舞依(シスメックス)まで3.75点差の大接戦。樋口新葉(日本橋女学館高)は2位で本田を含め、フリー次第で表彰台も十分に狙える。

 2枠しかない平昌五輪の権利獲りへ“前哨戦”ともいうべき直接対決。果たして、どんな結末を迎えるのか。