専業大家として日々を過ごす相談者は、資産を築いてきたはずなのに気持ちが晴れず、これからの物件購入に向けた資金計画に悩みを抱えていた。会社を離れた背景には家族の介護という事情があり、家賃収入だけを頼りに生活を組み立てる中で、心の余裕を保つ難しさをじわじわと感じていたという。今回はそうした状況を打開する糸口を探るべく、不動産投資アドバイザーの木村洸士氏に相談を持ちかける場が設けられた。相談者自身は、資産はあるはずなのに、なぜか気持ちが焦る自分に戸惑いを覚えていたようだ。
 
相談者が抱えていた悩みの中心は、金融機関からの評価と手元資金の活かし方だった。物件を買い進めたい気持ちはあっても、収入面の心もとなさから融資の条件が厳しくなりやすく、身内に頼ることへの迷いも重なっていた。かといって収入を増やすために働き方を変えれば、家族の介護との両立が崩れかねないという葛藤もあった。これに対し木村氏は、貯金をそのまま寝かせておくのではなく、収益を生む形へ組み替えていく発想を示す。現金を不動産へ変えることで、資産としての見え方を大きく損なわずに、収入源を着実に積み上げていけるという考え方である。
 
話題はさらに、既に保有している物件の扱いへと広がっていく。築年数を重ねた物件は修繕費がかさみやすく、キャッシュフローの悪化が悩みの種になっていた。売却して資金化するか、持ち続けながら別の収入源で補うか、木村氏は複数の選択肢を一つひとつ丁寧に整理していく。加えて法人名義で保有する物件の収支についても、黒字を保つための工夫や資産計上の考え方が語られ、相談者の表情は次第に柔らかくなっていった。
 
話の中で示された数字を見ると、手元の自己資金はおよそ4000万円で、その半分を活用して戸建てを4棟ほど購入する案が挙がっていた。1棟あたり500万円前後の戸建てを現金で購入すれば、月24万円ほどの収入増が見込めるとされ、既存の家賃収入と合わせて月45万円規模のキャッシュフローになる可能性も示された。具体的な数字を交えたやり取りからは、資産を目減りさせずに収入を積み上げていく道筋が浮かび上がる。

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