エマ・ワトソン

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今年5月にブラウン大学を卒業したばかりで、7月に国連の親善大使に任命された映画女優のエマ・ワトソンが、先週末、ニューヨークの国連本部で男女平等と性差別の撤廃を訴える熱のこもったスピーチを行ったと米Vanity Fairなどの各メディアが伝えた。

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スピーチで最初にエマは、フェミニズムという言葉の持つ否定的な要素を指摘。「フェミニズムという言葉は好ましく思われていないのが事実です。そして私がこの立場に立つことによって、自己主張が強くて攻撃的、さらに独りよがりで男性に否定的なため、魅力のない女性であると見なされるのは明らかでした」と従来のフェミニズムが持つイメージを述べたエマ。続けて、「私は女性が男性と同じ報酬を得て、自身の身体に関して自分で決め、政治に参加して国の方針を決定し、社会的に男性と等しく敬われるべきだと思っています。しかし悲しいことに、女性がこれらの権利をすべて望むことができる国は、ただ一つとしてないのです」と世界が抱える性差別の問題を提起した。

さらにエマは、女性だけでなく男性も、女性の地位向上を目指す運動に関わることが大切だと呼びかけ、国連の新たな取り組みである「HeForShe」について言及した。フェミニズムを主張することが男性を敵視することとイコールになっていることを強調し、このキャンペーンを通し、女性が男性と対立するという図式をなくし、手を取り合うべきだと語る。

『ハリー・ポッター』シリーズで万人に愛されるハーマイオニーを演じたエマは今や名誉ある人権活動家。彼女の熱のこもった真摯なスピーチは、スタンディングオベーションで称えられたという。(海外ドラマNAVI)

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