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●「通話定額プラン」は魅力的?6月25日、KDDIは新料金プラン「カケホとデジラ」を発表した。これで国内の主要キャリア3社全てが「音声通話定額プラン」と「データ通信量をシェア(プレゼント)できるプラン」を打ち出したことになる。料金は「通話定額プラン」が各社そろって月額2,700円、「データ通信量のシェアプラン」も僅かな差はあるが各社大きく違うことはない。

こうした携帯電話の新料金プランについて、果たしてユーザーは魅力的に感じているのだろうか。マイナビニュース会員500人を対象にアンケートを実施した。

○「通話定額」を魅力的に感じない人が半数以上

まず、新料金プランの一番の特長でもある「通話定額プラン」について聞いてみた。

最も多かった回答は「魅力的に感じない」というもの。500人のうち284人、56.8%の人がそう回答した。「現行のプランの方がよい」と回答した人と合わせると382人、76.4%の人が「通話定額プラン」に対し好意的には感じていない結果となった。

理由を聞くと、圧倒的に多かったのが「そんなに電話をしない」という意見だった。ほかにも「無料通話アプリがあるのにわざわざキャリアの電話使わないよ」といった意見もあった。

一方で、「魅力的に感じる」と回答したのは102人、20.4%の人。理由を聞くと、「安心して話せる」、「普段2,700円以上電話をするから」、「無料通話アプリを使っていない人ともたくさん通話できる」というように、やはり通話をよくする人ほど魅力的に感じるようだ。

また「その他」と回答した人たちからは、「あまり衝撃がない」、「新料金プランはわかりにくい」といった意見が見られた。

●「データ通信量のシェア」は魅力的?○データ通信量のシェアについては、ほぼ半々

主要キャリア3社が新料金プランの大きな特長のひとつである「データ通信量のシェア(プレゼント)」。これについても「通話定額プラン」と同様の質問をすると、意見が真っ二つに別れた。

最も多かったのは僅差で「魅力的に感じる」という回答。理由を聞くと、「節約になる」、「お得感がある」、「家族によってバラつきがあるから助かる」というように、余った通信量を無駄なく使えることに魅力を感じている人が多いようだった。

一方で「魅力的に感じない」と回答したのは207人で、全体の41.4%という結果になった。理由を聞くと、「家族が多くない」や、「家族それぞれ違うキャリアを利用している」、「家族が高齢なので、上手く理解できないと思う」というように、家族や家庭の状況からあまりお得に感じない人が多かった。また、「ガラケーを使っている」、「もともとの量が少ない」という意見もあった。

「現行のプランの方がよい」と回答した人の意見は「めんどくさそう」、「手続きが手軽ではなさそう」といった手間を指摘するものが多かった。

○現行のプランで十分!

最後に、「通話定額プラン」や「データ量のシェア」といった新料金プランに対する感想を踏まえ、契約をしたいかどうか聞いてみた。

結果は380人、76%の人が「現行のプランのままでよい」と回答した。

総合すると、各社が打ち出す新料金プランは、現在のユーザーの環境や状況によって、魅力に大きく差がでることがわかった。また、「電話をしてもらいたい」キャリアと、「データ通信をたくさんしたい」ユーザーとで思惑が合致していないという印象を受けた。

調査時期:2014年6月26日〜2014年6月27日調査対象:マイナビニュース会員調査数:500件調査方法:インターネットログイン式アンケート

(記事提供:AndroWire編集部)

(郄橋海)