今年のプロ野球で注目したい出来事

 早くもキャンプインまで1か月をきったプロ野球。ソチ五輪にサッカーブラジルワールドカップと他のスポーツも目白押しだが、野球だって負けていない。今年の野球界は一体どんなことが起きるだろうか。注目したいものを厳選して、紹介したい。

★(1)注目のルーキー・松井裕樹(楽天)、大瀬良大地(広島)の1軍成績は?

 昨年は巨人・菅野、楽天・則本といった即戦力新人右腕が活躍。則本は1年目ながら開幕投手に抜擢され、新人王を獲得した。菅野も巨人ではトップタイの13勝を挙げ、今や球界を代表する右腕になった。大卒だけでなく、阪神の藤浪も18歳ながら、先発ローテを回った。高卒でも力があれば、即戦力になれる時代。さて、今年はどうなるか。ドラフト会議で話題をさらった両投手の活躍にキャンプから注目だ。

★(2)帰ってくる松井秀喜。巨人・宮崎キャンプは大フィーバー?

 2002年にFA宣言し、アメリカ・メジャーリーグへと旅立った松井秀喜が、同年のキャンプ以来、12年ぶりに宮崎へやってくる。期間限定で臨時コーチを務めることが決まっており、どのような指導をするのかに注目が集まる。また、毎年、長嶋茂雄・巨人終身名誉監督も視察に訪れており、両者が顔をそろえることがあれば、かつて2人がジャイアンツに在籍していたころの熱気が戻ることは間違いない。

★(3)海を渡る田中将大。メジャーデビューで快投を披露できるか

 ポスティングシステムでメジャー行きを決断。近日中にも代理人が球団と交渉を持ち、いよいよ移籍球団が決まる。2月中旬にはどのチームも投手陣のキャンプがスタートする。4月頭の開幕カードに果たしてマー君の登板はあるのか。昨年はシーズン24連勝だったが、1年目は一体、どれくらい勝星を挙げるのか。

ユーキリスが加入する楽天の連覇はあるのか?

★(4)楽天入団の“バリバリ”メジャーリーガー・ユーキリスの活躍は?

 昨年のA・ジョーンズに続き、楽天は今年、レッドソックスで4番を務めた経験のあるユーキリスを獲得。好打者であることから、どれだけの成績を残すのか、期待を集めている。選球眼もよく、出塁率も高いことが特徴だ。彼が打席に入るとき「ユ―――――」という低い声でファンは声援を送る。日本でもこのコールが定着するかもしれない。

★(5)安楽智大(済美)、高橋光成(前橋育英)の最後の夏は?

 プロ注目、160キロ超えを目指す高校生右腕の安楽と昨夏の優勝投手の高橋の最後の夏。果たして、再び、甲子園のマウンドに帰ってくることができるのか。そのほかにも横浜高校の高浜祐仁ら、プロ注目の選手たちのラストサマーも見逃せない。

★(6)記録樹立翌年のバレンティンの本塁打数は?

 王貞治氏、ローズ氏、カブレラの持つシーズン最多の本塁打数55本を抜き去り、前人未到の60本塁打をマークしたヤクルトのバレンティン。今年はどこまでその数字に近づけるのか、それとも上回るのか。

★(7)日本一の楽天の連覇は? リーグ2連覇の巨人はどうなるか

 田中将大が抜けた24勝分を楽天はどのように埋めるかが連覇の課題。巨人は日本一を逃した分、戦力補強を十分に行った。他球団より駒は多いが、先発ローテはまだ未確定な部分も多い。大竹、片岡のFA加入組。井端、寺内らによる二塁手争いも激化。この争いが結果的にチーム力の向上につながれば、今年も強いジャイアンツになるだろう。果たしてそれを止めるチームは現れるか。

金子千尋、前田健太、イチローの去就は?

★(8)シーズンオフのFAの目玉。金子千尋の狂騒曲が鳴り響く

 早くも一部では巨人が来オフにも獲得に乗り出すという報道もあったほど、他球団の興味は高い。昨年は沢村賞の権利もあったほど、素晴らしい成績を収めた右腕。完投能力も高く、多彩な変化球も持つ先発完投型だ。田中の抜けた後のパ・リーグの注目エースはこの男であり、先発のほしいセ・リーグ球団の密着マークも始まるだろう。

★(9)マエケン、ポスティングシステムでメジャー入りか

 昨年の契約更改の席で、広島の前田健太は球団にポスティングシステムを使ってのメジャー移籍の要望をした。同年代の田中将大の存在が刺激になった。問題となった上限20億円も、広島にとってみれば申し分のない金額とあり、容認する方向と言われている。海を渡るマエケンは日本でラストとなるかもしれないシーズンでどんな投球を見せてくれるのか。

★(10)イチローの去就は?

 今オフも話題となったイチローの去就。ヤンキースで外野手の5番手でプレーするのか、はたまた移籍をするのか、今年1年間のメジャーでの活躍次第では来年の日本復帰も現実味を帯びてくる。もちろん、不屈のイチローならば、今年また安打を量産し、米球団の契約を取ることも十分に考えられるだろう。たとえ、ユニホームを脱ぐようなことに直面しても、日本球界を選択せずに、松井秀喜のようにMLBで野球人生を終えることも十分にある。オリックスが受け入れる準備をしているとも言われているが、イチローがどんな決断を下すのか。

 そのほかにも早大のエース・有原航平の進路、久保や高橋尚、バルディレスを補強した横浜DeNAのCS進出への本気度、達成が近いオリックス・谷、中日・和田の2000本安打などにも注目だ。