サッカーは監督で決まる。サッカーは監督で変わるといいたくなる所以だ。これまでの流れを踏まえれば、進化に先止まり感はない。サッカーの魅力は何かと聞かれた時、僕はこの点をなにより強調したくなる。そしてそのバージョンアップする姿を目撃することができれば、つまり、変化する瞬間に立ち会うことができればしめたものだ。

これまでの日本のサッカーは、必ずしも最先端の「OS」が搭載されていたワケではない。流行遅れは目立った。古いバージョンのモデルで勝負を挑もうとしていた。

やっぱり、機種は最新に近いものを使いたいものだ。それはもちろん代表監督だけではない。Jリーグの各監督もしかりなのだ。最先端であるとの自負がある人に、チームの采配は委ねたい。

ザッケローニは触れ込み通り、最新バージョンなのか。相馬新監督のバージョンはどうなのか。「昔は良かった」は、この世界では聞かれない台詞だ。例外なく昔より今の方がいい。僕はそうした視点で監督をチェックしている。CL決勝を控えたいま、改めてそう思うのだ。

【関連記事】
バルサの快進撃、その理由
コパアメリカは“1.5軍”で行くべき
バロンドールに見放された“ミスターチャンピオンズリーグ”
良い監督と良いサッカーの関係
「番狂わせ」と監督の良し悪し