小雪(撮影:野原誠治)
 「お金の使い方」を通して浮かび上がる人間性、人と人との関係性を描き出す映画『わたし出すわ』。小雪の単独初主演にして、森田芳光監督が『(ハル)』以来、実に13年ぶりにオリジナル脚本で挑む話題作だ。31日、東京・豊島園ユナイテッドシネマにて初日舞台挨拶が行われ、森田芳光監督と小雪が登壇。27日まで行われていた、本作のキャンペーン「あなたの代わりに『わたし出すわ』キャンペーン」の当選者が発表された。

 『わたし出すわ』は小雪演じる山吹麻耶が突然故郷の函館に戻り、旧友達に次々と大金を差し出すという、少し不思議なヒューマン・ストーリー。本作の内容に合わせ、「あなたの代わりに『わたし出すわ』キャンペーン」では夢や希望を叶えてあげたい、あるいは幸せにしてあげたいと思う人と、そのエピソードを募集。選ばれた人には“幸せをつかむ為の補助金”として10万円が進呈される。

 10時という、早くの開演時間ながら劇場にはいち早く映画を観ようと多くの観客が訪れ、森田監督と共に黒にスパンコールをあしらった小雪が登場するとその美しさにため息がもれた。初日舞台挨拶の中でも一番早いスケジュールとなった、豊島園での上映について森田監督は「私が初めて撮った『の・ようなもの』という映画では、宣伝予算がありませんでしたので、としまえん遊園地の流れるプールの迷子放送で“の・ようなものの、森田監督をお探しです”と何度も流してもらい、自力で宣伝した事があります」と思わぬ思い出を披露し、観客を沸かせた。

 「あなたの代わりに『わたし出すわ』キャンペーン」については、小雪が「静岡で給食のおばさんをやっている母に、普段訪れることの出来ない東京で美味しい物を父と水入らずでたくさん食べて欲しい」というエピソードを選定。「私もよく両親にプレゼントをするので、共感できました。両親が自分に費やしてくれた時間に恩を返すように、色々な事をしてあげたい」と家族思いの一面を見せた。

 また、森田監督は「料理人になりたいという甥っ子に、リッツカールトン大阪で働くシェフによる“子供料理教室”に参加させてあげたい」というエピソードを選び「あのホテルは大阪でもすごく良いホテルですから、子供をあえて行かせてビビらせてみたい」とおどけたコメントを寄せた。

 映画『わたし出すわ』は31日本日より、恵比寿ガーデンシネマ、新宿バルト9他全国ロードショー。

映画『わたし出すわ』特集