スポーツも金融も大切なのは「自分で決めること」! biimaとSBI証券が子どもたちに届けた“新しい学び”
夏休みシーズンに突入した7月19日、東京理科大学葛飾キャンパスで体験型イベント「あそびまなびかがくラボ」が開催された。朝日小学生新聞、AERA with Kids、キッズネットの3媒体が主催するイベントで、自由研究のヒントにもなるワークショップなどを通じ、子どもたちの知的好奇心を育む狙いがある。
会場には企業や団体など15社が出展。なかでも終日賑わっていたのが、21世紀型教育を展開するbiimaとSBI証券による共同ブースだ。スポーツ教育のノウハウを生かした「体験型金融教育」は、子どもたちにどのような学びを届けていたのか。当日の模様を以下、レポートする。
○仮想のニュースを読み解きながら「投資」を体験!

教室で実施されていたのは、子どもたちが自ら考え、判断する「金融教育シミュレーション」だ。単にお金の知識を教えるのではなく、「世の中で起きる出来事」と「企業の人気や価値」がどう結び付くのかを体験的に学べるプログラムである。

「プールができたら、おもちゃ屋さんと水着・うきわ屋さん、どっちが必要になる?」「キャンプ場ができたら、ベッド屋さんと寝袋屋さん、どっちが人気になるかな?」
講師がこう問いかけると、プログラムに参加した子どもたちは元気よく手を挙げ、「水着が必要!」「水着はもう持ってるからおもちゃ屋さん!」「キャンプなら寝袋!」「ベッドは一年中使えるからベッド!」と次々に回答。身近なテーマから、「人が欲しいと思うものに需要が生まれる」という経済の基本をレクチャーした。

続いて登場したのは、架空のテーマパーク「チバニーランド」にまつわるストーリーだ。新エリアのオープンや映画のヒットで人気が高まる場面がある一方、世界的な金融危機などの影響で人気が下がる場面もある。子どもたちはニュースを追いながらグラフを上下させ、社会的ニュースと企業価値の関係を目で見て学んでいく。

プログラム後半では、100円コイン型のカードを使った「応援(投資)」を体験。参加者には500円分のコインが配られ、「百天堂」「ヒーロースタジオ」「スマイルバーガー」の3社のうち、事前に用意された各社の関連ニュースを読み解きながら、どの企業を応援するかを自らの判断で決めていった。


結果発表では、「(投資額が)2倍になった!」「予想が当たった!」と歓声が上がる一方、浮かない表情を見せる子どもの姿も。しかし講師は「大事なのはニュースを見て、自分で考えて決めること」と呼びかける。ニュースを「自分ごと」として見る視点を育てることこそが、このプログラムの狙いだったようだ。

○biimaが目指すのは「自己決定できる力」

biima取締役 土井義大さん
今回のブースを企画したbiima取締役の土井義大さんは、同社の教育の根底にあるのは「遊び」と「学び」の融合だと話す。
「子どもは遊びのなかで、できなかったことができるようになる喜びを味わい、うまくいかなければ『次はこうしてみよう』と自分なりに工夫します。そうした没頭体験こそが深い学びにつながるんです。
これは金融教育も同じ。知識として学ぶだけではなく、コインを使って『増えた』『減った』を実際に体験することで、お金の動きと世の中の出来事がつながっているんだということを自然と理解できる仕組みです」(土井さん)
全国400教室以上で総合スポーツスクール「biima sports」を展開する同社だが、土井さんはスポーツ教育と金融教育には共通点があると話す。
「『速く走りたい』と思ったら、まずは今の自分と理想とのギャップについて考えます。そして、どう練習すれば改善できるかを試し、その結果を見てまた次の方法を考える。このPDCAのようなサイクルは、金融教育にもそのまま当てはまります。
今回のプログラムでも大切にしているのは、子どもたち自身が意思決定すること。500円でひとつの会社を応援するのか、複数に分けるのか。正解を教えるのではなく、自分で選び、その結果から何を学び、次にどう行動するかを考える。この経験こそが一番重要だと思っています」(土井さん)

土井さんは、「スポーツも金融も、子どもの成長を支えるツール」であると続ける。
「私たちはトップアスリートを育てたいわけではありません。スポーツでも金融でも、自分で考え、決断し、『自分で決めたから頑張ろう』と思える“自己決定感”を育てたいんです。その積み重ねが、社会に出てからも自分で考えて行動できる力になるはずですから」(土井さん)
○SBI証券「未来に投資するという感覚を楽しんでほしい」

SBI証券 カスタマーサービス企画部 小川正美部長
プログラムを共同開発したSBI証券の小川正美さんも、「スポーツと金融教育には共通するプロセスがある」と語る。
「スポーツ教室と金融教育は一見異なる分野ですが、どちらも『目標に向けて考え、計画し、積み重ねていく』という点で共通しています。小学生にとって投資やリスクの話は少し難しく感じられるので、身近なスポーツ体験と組み合わせることで、金融をより自然に、前向きに学ぶきっかけをつくりたいと考えました」(小川さん)

スポーツと金融教育を掛け合わせた理由について、小川さんは「気づき」の重要性を挙げる。
「スポーツは、一つの気づきを得ることで飛躍的に上達することがあります。金融教育も同じで、世の中の仕組みに気づくことで、学ぶこと自体が楽しくなる。金融教育の必要性は感じていても、『何から始めればいいかわからない』という保護者の方は少なくありません。その最初のきっかけとして、今回の体験型プログラムを用意しました」(小川さん)

また、投資についても「お金を増やすこと」だけではないと強調する。
「投資とは、未来の目標に向けて準備することでもあります。スポーツが日々の練習の積み重ねで上達するように、金融も将来の目標に向けて少しずつ準備を重ねることが大切です。子どもたちには、『未来に投資する』という感覚を、楽しみながら感じてもらえたらと思います」(小川さん)
さらに、2027年に予定される「こどもNISA」にも触れ、「制度が整うだけでなく、子どもの頃からお金との向き合い方や将来を考える力を育むことが重要。今後も教育機関や企業と連携しながら、金融を身近に学べる機会を広げていきたいと考えています」と展望を語った。
会場には企業や団体など15社が出展。なかでも終日賑わっていたのが、21世紀型教育を展開するbiimaとSBI証券による共同ブースだ。スポーツ教育のノウハウを生かした「体験型金融教育」は、子どもたちにどのような学びを届けていたのか。当日の模様を以下、レポートする。

教室で実施されていたのは、子どもたちが自ら考え、判断する「金融教育シミュレーション」だ。単にお金の知識を教えるのではなく、「世の中で起きる出来事」と「企業の人気や価値」がどう結び付くのかを体験的に学べるプログラムである。

「プールができたら、おもちゃ屋さんと水着・うきわ屋さん、どっちが必要になる?」「キャンプ場ができたら、ベッド屋さんと寝袋屋さん、どっちが人気になるかな?」
講師がこう問いかけると、プログラムに参加した子どもたちは元気よく手を挙げ、「水着が必要!」「水着はもう持ってるからおもちゃ屋さん!」「キャンプなら寝袋!」「ベッドは一年中使えるからベッド!」と次々に回答。身近なテーマから、「人が欲しいと思うものに需要が生まれる」という経済の基本をレクチャーした。

続いて登場したのは、架空のテーマパーク「チバニーランド」にまつわるストーリーだ。新エリアのオープンや映画のヒットで人気が高まる場面がある一方、世界的な金融危機などの影響で人気が下がる場面もある。子どもたちはニュースを追いながらグラフを上下させ、社会的ニュースと企業価値の関係を目で見て学んでいく。

プログラム後半では、100円コイン型のカードを使った「応援(投資)」を体験。参加者には500円分のコインが配られ、「百天堂」「ヒーロースタジオ」「スマイルバーガー」の3社のうち、事前に用意された各社の関連ニュースを読み解きながら、どの企業を応援するかを自らの判断で決めていった。


結果発表では、「(投資額が)2倍になった!」「予想が当たった!」と歓声が上がる一方、浮かない表情を見せる子どもの姿も。しかし講師は「大事なのはニュースを見て、自分で考えて決めること」と呼びかける。ニュースを「自分ごと」として見る視点を育てることこそが、このプログラムの狙いだったようだ。

○biimaが目指すのは「自己決定できる力」

今回のブースを企画したbiima取締役の土井義大さんは、同社の教育の根底にあるのは「遊び」と「学び」の融合だと話す。
「子どもは遊びのなかで、できなかったことができるようになる喜びを味わい、うまくいかなければ『次はこうしてみよう』と自分なりに工夫します。そうした没頭体験こそが深い学びにつながるんです。
これは金融教育も同じ。知識として学ぶだけではなく、コインを使って『増えた』『減った』を実際に体験することで、お金の動きと世の中の出来事がつながっているんだということを自然と理解できる仕組みです」(土井さん)
全国400教室以上で総合スポーツスクール「biima sports」を展開する同社だが、土井さんはスポーツ教育と金融教育には共通点があると話す。
「『速く走りたい』と思ったら、まずは今の自分と理想とのギャップについて考えます。そして、どう練習すれば改善できるかを試し、その結果を見てまた次の方法を考える。このPDCAのようなサイクルは、金融教育にもそのまま当てはまります。
今回のプログラムでも大切にしているのは、子どもたち自身が意思決定すること。500円でひとつの会社を応援するのか、複数に分けるのか。正解を教えるのではなく、自分で選び、その結果から何を学び、次にどう行動するかを考える。この経験こそが一番重要だと思っています」(土井さん)

土井さんは、「スポーツも金融も、子どもの成長を支えるツール」であると続ける。
「私たちはトップアスリートを育てたいわけではありません。スポーツでも金融でも、自分で考え、決断し、『自分で決めたから頑張ろう』と思える“自己決定感”を育てたいんです。その積み重ねが、社会に出てからも自分で考えて行動できる力になるはずですから」(土井さん)
○SBI証券「未来に投資するという感覚を楽しんでほしい」

プログラムを共同開発したSBI証券の小川正美さんも、「スポーツと金融教育には共通するプロセスがある」と語る。
「スポーツ教室と金融教育は一見異なる分野ですが、どちらも『目標に向けて考え、計画し、積み重ねていく』という点で共通しています。小学生にとって投資やリスクの話は少し難しく感じられるので、身近なスポーツ体験と組み合わせることで、金融をより自然に、前向きに学ぶきっかけをつくりたいと考えました」(小川さん)

スポーツと金融教育を掛け合わせた理由について、小川さんは「気づき」の重要性を挙げる。
「スポーツは、一つの気づきを得ることで飛躍的に上達することがあります。金融教育も同じで、世の中の仕組みに気づくことで、学ぶこと自体が楽しくなる。金融教育の必要性は感じていても、『何から始めればいいかわからない』という保護者の方は少なくありません。その最初のきっかけとして、今回の体験型プログラムを用意しました」(小川さん)

また、投資についても「お金を増やすこと」だけではないと強調する。
「投資とは、未来の目標に向けて準備することでもあります。スポーツが日々の練習の積み重ねで上達するように、金融も将来の目標に向けて少しずつ準備を重ねることが大切です。子どもたちには、『未来に投資する』という感覚を、楽しみながら感じてもらえたらと思います」(小川さん)
さらに、2027年に予定される「こどもNISA」にも触れ、「制度が整うだけでなく、子どもの頃からお金との向き合い方や将来を考える力を育むことが重要。今後も教育機関や企業と連携しながら、金融を身近に学べる機会を広げていきたいと考えています」と展望を語った。
