フォルクスワーゲン・グループ、モデル数を最大50%削減へ コスト抑制のためグレード構成など見直し ブランド間で部品共有化も
上半期の減益受けコスト削減急ぐ
フォルクスワーゲン・グループはコスト削減の一環として、販売車種を最大で半数に減らし、製造品質と収益性の向上を目指す。
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同社の2026年上半期の利益率はわずか3.8%にとどまり、大幅な減益を記録した。抜本的な再編を急務としており、世界全体で最大10万人の人員削減を検討中だ。また、製品ラインナップの重複を減らすことも、利益率を高めるための重要な柱とされている。

グループ内では同等クラスのモデルが複数存在する。写真左はクプラ・レオン、右はVWゴルフ。
この計画の詳細について、フォルクスワーゲン・グループのオリバー・ブルーメCEOは記者団に対し、製造・開発のコストを削減するとともに、各モデルの市場での位置づけを強化するため、「製品ラインナップを最大50%削減する」準備を進めていると語った。
「明確な焦点を絞った製品に支出を集中させ、イノベーション、技術、設備、そして個々の製品の品質を向上させ、より焦点を絞った製品でより高い販売台数を達成したいと考えています。製品あたりの利益率を高めることが狙いです」
ブルーメ氏はさらに、「一部のセグメントにおいてブランド間の代替関係が存在する」との認識を示した。これは、量販ブランドであるフォルクスワーゲン、アウディ、スコダ、セアト、クプラの同等モデル間で、著しい社内競争が生じていることを指している。
グレードや装備パッケージを簡素化
例えば、フォルクスワーゲン・ゴルフは、これらの兄弟ブランドそれぞれから発売される、技術的に同一のCセグメント・ハッチバック4車種のベースとなっており、価格、性能、装備にほとんど差はない。小型車のポロ、クロスオーバーのTロック、SUVのティグアンについても同様の状況である。EVでは、例えばポルシェ・マカン・エレクトリックとアウディQ6のように、兄弟ブランドに少なくとも1車種の同等モデルが存在する。
ブルーメ氏によると、今後は「整理整頓し、複雑さを軽減する」ことで合理化を図り、こうしたブランド内競争を一部緩和していくという。

ポルシェ・マカン・エレクトリックとアウディQ6
同氏は、まずグレードや装備パッケージなどの違いによる「多すぎる派生モデル」を削減することから始めると述べ、これが削減の大部分になるとした。その結果として残るモデルの数は「競合他社に比べて依然としてはるかに多い」ものの、それでもフォルクスワーゲン・グループのラインナップは半減することになるという。
「残るすべてのモデルは、走行性能と技術体験においてそれぞれのセグメントをリードするでしょう」とブルーメ氏は語った。
モデル自体はしばらく継続?
ブルーメ氏は部品とサプライチェーンを評価した結果、「製品の本質を損なうことなく、利用可能な装備オプションの数を最大75%削減できる」と判断したと説明し、シートやフロントガラスなどの部品共有を拡大することで、部品の複雑さを最大90%削減できると付け加えた。
「お客様には引き続き有意義な選択肢を提供します。注文のないものは削減し、お客様が求めるものを拡大していきます」

グレード構成の見直しに重点を置いており、モデルラインそのものは当面の間は残す方針だ。
モデルライン自体の廃止については、「現在のポートフォリオは生産中であり、市場に出回っているため、これはより長期的なプログラムになります」とした。予定よりも早く販売を打ち切ると、多額の費用がかかる上、生産ラインを遊休状態にさせてしまう。
「一歩ずつ整理を進め、複雑さを軽減していきます」とブルーメ氏は述べたが、ポルシェ・タイカン、スコダ・ファビア、米国市場向けのフォルクスワーゲン・ジェッタなどのモデルが生産終了となる可能性があるという最近のメディア報道については言及しなかった。

