コモ(イタリア1部)は24日、育成年代における頭部へのダメージを減らすためのヘディング指導プログラムを導入すると発表した。

 ヘディングが子どもの脳に及ぼす影響は各国で懸念されており、年代に応じて意図的なヘディングを禁止するガイドラインも発表されている。日本サッカー協会(JFA)も2021年に幼児期〜中学生が対象のガイドラインを策定した。

 そうしたなか、コモは「回避可能な頭部への衝撃を減らして選手の健康をサポートし、長期的な技術向上を促進すること」を目的としたヘディング指導プログラムを導入すると発表した。

 クラブ幹部の元フランス代表DFラファエル・バラン氏は過去に脳震盪から回復する前に試合に出場した経験があることを公表しており、現役時代から脳震盪の危険性を訴えてきた。今回のプログラム策定に際して以下のようにコメントしている。

「サッカーでの頭部への衝撃を真剣に受け止め、子供たちを保護することが絶対的に必要だという点については、これまでも何度か述べてきた。若い選手たちにとっての最善のアプローチとは、明確なルール、適切な指導、理解、そして福祉と安全を最優先とする文化だ。この指導方針は、脳がまだ成長過程にある最年少の年齢層での不必要な接触を減らし、その後の適切な管理のもとで、段階的に正しく技術を指導するものである」

 コモはアカデミースタッフに対して試合直前と直後に不必要なヘディングを避けるように求めているといい、トレーニング時に以下のヘディング指導プログラムを導入するとしている。

▽U-10

・練習や試合形式でヘディングをしない

・スローインの代わりに足を使ってパスする

・コーナーキックはスローインと同じようにグラウンダーで行う

▽U-11

・原則練習や試合形式でヘディングをしない

・ヘディング練習はシーズンの最終パートで、柔らかいゴムボールを使って行う可能性がある

・コーナーキックはスローインと同じようにグラウンダーで行う

▽U-12

・ヘディング練習は月に1回柔らかいボールで行う

・ヘディングは最大で月に1回、シーズンでは5回までとする

・試合ではポゼッションスタイルを続けていく(浮き球を避ける)

▽U-13

・練習でのヘディングは依然として慎重に制限する

・ヘディングは最大で週に1回、1セッションでは5回までとする

・試合形式ではヘディングをしない

・スローインは手で行うが頭よりも下に向かって投げる

▽全年齢

・コーチはヘディングを繰り返したり不必要に行ったりすることを減らす

・空気を入れすぎたボールは避ける