画像:『告白−25年目の秘密−』日本テレビ公式サイトより
 SixTONES・松村北斗さんが『告白-25年目の秘密-』(日本テレビ系)で、1人の女性を25年間片思いする粘着ストーカーを快演しています。

 長年、女性を思い続ける行動にSNS上では「激キモ猟奇的ストーカーに見える」「怖すぎるけど松村北斗にならストーカーされたい」と、怯える声とその中にも色気を感じるとの声が交錯し、世界トレンド1位を記録。なぜ松村さんは、現役アイドルでありながら、ここまで突き抜けた役をこなせてしまうのでしょうか。

◆「日本アカデミー賞」3冠!演技派アイドルの実績

 松村さんは今年に入って「第49回日本アカデミー賞」で優秀主演男優賞、優秀助演男優賞、話題賞(俳優部門)と、3冠を受賞。春期にはドラマ『九条の大罪』(Netflix)で、主演の柳楽優弥さん相手にバディとしてがっぷり四つに組んで、正義感ある若手弁護士を好演したという実績があります。俳優として演技面でも極めて高く評価されている、若手の中では珍しいアイドルなのです。

 地上波ドラマ初単独主演となる『告白』で松村さんが演じるのは、『九条の大罪』での倫理観ある熱い弁護士役とは温度感が全く異なる役どころ。

 幼少期に出会った野瀬麻里子(岡崎紗絵さん)に、存在を意識されることなく25年間片思いする雪村爽太を演じています。進学先から就職先まで、彼女と同じ空間に潜り込み続けてきたことは、爽太にとっては「一途」でも、彼を認識していない麻里子からするとだいぶヤバいストーカーです。

 初めて彼女の視界に入るカフェでの出会いも、仕事上で距離をつめることになるきっかけも、偶然のようで全て計画通り。25年間彼女との一方的な思い出を毎日のように記録した日記を見つめ返す姿は、強い思いを込めているはずなのにどこか無機質で冷たさを感じさせます。

◆胸キュン台詞のはずなのに背筋が凍る…!

 麻里子と話す際に早口なオタク気質を見せる爽太は、にこやかなようで目が笑っておらず、視線を送るタイミングがワンテンポ遅れたり、じっと見ているようで視線が定まっていない薄気味悪さがあります。ただ、彼は誰ともコミュニケーションが取れないわけではなく、「人畜無害」と呼ばれつつ気が利いて職場での人間関係は良好。

 それなのに25年間も好きな人の視界に入ろうとしなかったことがまず怖い。「僕は君の運命の人になるって決めたんだ」というフレーズも、アイドル・松村さんから放たれたと思うと胸キュン台詞ですが、爽太の発言だと思うと背筋が凍る思いです。

◆国宝級のビジュアルを“不気味な仮面”に

 先日発表された「ViVi国宝級イケメンランキング」で松村さんは、主要3部門(NOW、NEXT、ADULT)全てで殿堂入りを果たしました。そんな端正で美しい顔立ちながら、今作での「俳優・松村北斗」はそれを武器ではなく、不気味な仮面として使い分けているのでしょう。

 松村さんは、スターでありながら、そのオーラを完全に消し、どこにでもいそうな普通の人になりきれる稀有な存在です。だからこそ、事件が絡むこのサスペンスにおいて、被害者にも加害者にも傍観者にも見える。

 全ての登場人物が疑わしい中で、冷たさも優しさも同時に感じさせることで、主人公が信用していい人物なのか分からないという曖昧さが生まれ、サスペンスの緊張感を高めているように思います。

 松村さん自身、爽太について「彼をどう捉えて見ていくかで感じ方が変わる作品」と公式にコメントを寄せています。初回終盤で、麻里子を貶めた同僚の殺害に関与している可能性も示唆されますが、彼ならやりかねないと思わせる危うさと、そんなはずはないと信じたい切なさが爽太の中に同居しているのです。