あなたの上司はどっち?「叱る人」と「怒る人」を一発で見分ける方法

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「叱ってくる厳しい上司」から逃げ出したいと思ったことはないだろうか。フリーランスとして最高月商2000万円を記録したことのある大坪拓摩氏は、「叱ってくれる上司からのみ得られるメリットがある」という。

【画像】『自分で自分を育てる戦略書』

その納得の理由と、辛い叱られ体験をうまく自分にフィードバックする方法について、『自分で自分を育てる戦略書』(かんき出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。

「叱ってくる上司」こそ大切にすべき理由

環境を変えるとき、最も重要なことをお伝えします。

叱ってくれる人がいるなら、その人がいる環境を選べ。

これに尽きます。

これまで出会った上司や先輩の中で、感謝している人を思い浮かべてください。
その人は、あなたにどう接してくれていましたか? 一言で表すと、どんな人でしたか?

多くの場合、真っ先に浮かぶのは厳しかった上司や先輩です。そして、自分の成長とセットで思い出すことができます。

「あのときものすごく叱られたな。でも、そのおかげで成長できた」
「毎日ダメ出しされてへこんだけど、あの上司がいてくれたから今がある」

厳しく育ててもらったことへの感謝は、何年経っても消えません。そして仕事ができる人ほど、この傾向が強いです。

逆に、優しかった上司は驚くほど印象が薄い。覚えていても、「優しかったな」「穏やかだったな」という抽象的な記憶だけで、具体的なエピソードが出てこないことも多いものです。

もしついていく上司を自分で選べるなら、優しい人より厳しい人を選んでください。そのほうがはるかに成長につながる経験を積めるはずです。

ただ現実問題として、嫌われるリスクを背負ってまで厳しく育ててくれる人は絶滅危惧種になっています。だから「選ぶ」というより「出会えたら離すな」が正確かもしれませんね。

叱られたときは「私の可能性を見てくれている」と考える

とはいえいざ叱られていると、「頑張っているのに認めてもらえない」「いつも否定ばかりされる」「あら探しをされている気がする」と感じることもあるはずです。

わかります。「頑張ったことは認めてくれつつ、足りないところを指摘してくれればモチベーションも上がるのに!」って思いますよね。

でも厳しい上司は、あら探しをしているわけでも、嫌がらせをしているわけでもありません。今のあなたではなく、あなたの可能性を見ている。つまり見ている景色が違うんです。

たとえば、「そんなことじゃダメだぞ」という言葉の裏には、こんな言葉が隠れています。

(やればできることを知ってるよ。しっかりやってね)
(そんなことじゃ、君が目指している場所に行けないぞ)
(あなたがもっと上に行かないと、後輩も育たないんだよ)

叱ってくれる人は、今のあなたと、あなたの可能性との間にある「距離」を測っています。「こいつにはこの可能性がある。行動や考え方が変われば、そこまで行ける」と思っているから、フィードバックをくれるんです。

叱られて落ち込んだときは、叱ってくれた人の目線で、自分を見てみてください。

ただし注意点があります。叱ると怒るは、似ているようで真逆の行為です。

叱る=相手のために、厳しく言う
怒る=自分のために、感情をぶつける

この違いの見極め方は簡単です。

「他人の子どもにも同じことをするか?」を考えてみてください。僕はこれを「他人の子どもテスト」と呼んでいます。

たとえば、スーパーで駄々をこねてさわいでいる子どもがいたとき、「しぃー、ここでは小さい声で話そうね」と注意するのは、他人の子どもにもできること。これは「叱る」です。

一方で、感情をぶつけるような言い方をして力ずくでやめさせるのはどうか。他人の子どもにはしないですよね。これは「怒る」です。

理不尽に怒りをぶつけてくる人からは、極力離れましょう。でも、厳しく叱ってくれる人は、絶対に手放してはいけない。

パワハラやモラハラまがいの行為は論外ですが、上司の行動の中に愛情や思いやりが少しでも見えるなら、そこで踏ん張ることをおすすめします。

悔しい「叱られ体験」を自分に活かす2つのポイント

叱ってくれる人が宝だということは、わかっていただけたと思います。では、そのフィードバックを最大限に活かすには、どうすればいいか。ポイントは2つです。

①受け止めて、即座に行動する

フィードバックをもらったら、その場で1つ、実践することを決めてください。
「明日からやろう」「来週から取りかかろう」は、絶対にダメです。その姿勢はすぐに相手に伝わります。

そして、実行したら必ず報告します。「前回言われたことを、こう実践してみました。結果、こうなりました」と。この報告が、次のフィードバックを引き出します。相手も「言ってよかった」「ちゃんとできるんだな」と思ってくれます。
フィードバック→実行→報告→次のフィードバック

僕はこれを「フィードバック・ブーメラン」と呼んでいます。投げっぱなしにせず、必ず自分のところに返ってくるようにする。このサイクルを回せる人だけが、フィードバックをもらい続けることができます。

②「100%自責モード」に切り替える。

中には理不尽なフィードバックもあるでしょう。「でも自分は悪くないし」「仕方なかったし」と言いたくなることもあるはずです。

それでも、いったん全部飲み込んでみてください。「厳しいことを言われる自分に、非はないだろうか」と立ち止まって考えてみる。

理不尽なことで叱られたら、「わかるように伝えなかった自分に責任がある」と受け止めてみる。言われた通りにやったのにまた叱られたら、「先輩の説明が下手」ではなく「もっと理解力を磨こう」と考えてみる。

「自分は悪くない、相手が悪い、環境が悪い」という他責思考でいるとその場は楽ですが、本当はやればできたはずのことも、自分ではどうにもできないこととして年々積み重なっていきます。

その末路は、何事にも「どうしようもない」ばかり言う、どうしようもない無能な人です。だから、僕たちはその逆をいかなければいけません。

これは現代人に必須のサバイバルスキルです。身につくまでは抵抗があると思いますが、こうした捉え方を続けていると、自分の行動を変えようとする意識が生まれます。その結果、小さくても「うまくいった経験」を積み重ねることができるようになります。

心理学者バンデューラの研究でも、「自分で自分を変えられる」感覚――心理学でいう自己効力感は、実際に自分でできたという達成体験によって強く高まることが知られています。

自己効力感があれば、お金がない、手に職がない、人脈がないなど、どんな状況からでも未来を切り拓いていくことができます。

写真/shutterstock

自分で自分を育てる戦略書 成長したいけど、頑張り方がわかりません。(かんき出版)

大坪 拓摩

2026/5/20

1760円(税込)

256ページ

ISBN: 978-4761210076

「成長したいけど、頑張り方がわからない」
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気合いや根性に頼らなくても、人は変われます。
必要なのは「正しいやり方」を知ることだけです。

読み終えたとき、「何をすればいいかわからない」という不安は、
「やるべきことが見えた」という確信に変わるはずです。