寺から盗まれ韓国から返還「観音菩薩坐像」対馬以外で初めて展示 九州国立博物館
長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国で発見後に返還された仏像が、対馬以外では返還後初めて、福岡県太宰府市の「九州国立博物館」で、7月7日から展示されます。
7月6日に報道陣に公開された観音菩薩坐像は、1330年に作られたとされる長崎県指定有形文化財です。
対馬市の観音寺に安置されていましたが、2012年に韓国人の窃盗グループに盗み出されました。
その後、仏像は韓国で見つかりましたが、韓国の浮石(プソク)寺が「中世の時代に日本に略奪された」として所有権を主張し、返還を拒否しました。
所有権をめぐり韓国の裁判所に提訴されましたが、最終的には韓国の最高裁判所が観音寺の所有権を認め、返還が決まりました。
そして去年、およそ12年半ぶりに観音菩薩坐像が対馬に帰還し、地元の博物館で展示されています。
今回、「文化的な価値を地域に向けて発信したい」として、返還後初めてとなる対馬以外での展示が決まりました。
■九州国立博物館・大澤信 主任研究員
「観音寺の仏様をはじめ、九州に伝わったたくさんの渡来仏を通じて、仏様たちが日本と韓国、中国をつなぐ存在になってほしいと思います。」
観音菩薩坐像の特別展示は、九州国立博物館で7月7日から8月30日までです。
