中国のレアアース産業に「致命的な弱点」―台湾メディア
台湾メディアの自由時報は6日、中国のレアアース産業には「致命的な弱点」があるとの記事を掲載した。
記事は、「中国は長きにわたりレアアースの採掘、精製、輸出において独占的な地位を築いてきたが、中国の研究者による最新の研究は、同国のレアアース産業が致命的な弱点を抱えていることを示している」と伝えた。
その上で、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道を引用し、このほど中国科学院院刊に掲載された研究が注目を集めていると言及。中国科学技術大学の研究者らによる同研究は「レアアースを用いた高機能材料を支える重要特許は依然として主に日本と米国によって握られている」とし、「一部の分野における重要な中核技術の掌握という点で、中国は先行する立場にはない」と結論付けられている。
記事は、「こうした加工レアアースから製造される川下製品の化合物や部品には、永久磁石、触媒、発光材料、研磨材料などが含まれる。これらは世界のレアアース関連特許の80%以上を占めており、同産業において最も商業的価値の高い分野となっている」と指摘した。
その中で、永久磁石については「日本が多数の重要特許で技術的優位を維持している」と説明。同研究では、「中国が競合国を上回っているのは一部の合金関連技術に限られ、永久磁石材料、金属粉末加工、コバルト基合金、焼結、ローターコア技術では、依然として日本や米国に後れを取っている」と評価されたことを伝えた。
また、「この差は触媒材料の分野ではさらに顕著で、米国はほぼすべての中核技術で優位に立っている。発光材料も同様で、米国が多数の重要技術で優位を維持している一方、中国が優位に立っているのは一部のシリコン含有材料に限られる。研磨材料の分野でも、米国は主要な製造プロセスの多くでトップを占めている。中国も一部の技術では競争力を維持しているものの、研磨用化合物、研磨剤、レアアース化合物、および半導体や精密製造に不可欠な複数の生産プロセスにおいては依然、後れを取っている状況だ」とした。
記事は、「このことは原材料における優位性が、そのまま高付加価値製品を生み出す技術における優位性を意味するわけではないことを示している」と言及。同研究ではこの差の要因について、「中国は世界のレアアース製品の60%以上を供給しているが、国際的な特許戦略は依然として不十分であり、高価値特許の割合も相対的に低い」と指摘されているという。
同研究ではもう一つの要因として、大学、産業界、知的財産管理の間の「連携の弱さ」が挙げられているといい、「大学は通常、論文発表や研究プロジェクトを優先する一方、企業では研究開発部門と知的財産部門の連携不足により、特許戦略の展開が遅れることがある」と指摘。さらに、現在のインセンティブ制度が高価値特許の開発・保護を十分に支援できていない点も課題として挙げられているという。(翻訳・編集/北田)

