【速レポ】<京都大作戦2026>マカロニえんぴつ、雨脚が照り返した温もり「一緒に濡れたくなったら、会いにきてください」

時刻は14時。雨粒が照明を浴びて、キラリと光っている。そんな中、登場したのは<京都大作戦>初出演となるマカロニえんぴつだ。
冒頭のMCではっとり(Vo,G)が「マカロニえんぴつも10-FEETにバレましたね。大作戦に出れるなんて、想像してませんでした」と漏らした通り、本人たちにとってもこの抜擢は予想外だったよう。しかし、近年の彼らの活動を眺めてみると、このタイミングで4人が源氏ノ舞台へと招致された理由も自ずと浮き上がってくる。


というのも、ライブハウスからホール、アリーナ、そしてスタジアムに至るまで、どんな場所でも確かな音楽知識に裏付けされた豊かなサウンドを押し広げてきた彼らは、今まさにロックバンドとしての原点を取り戻した時期だと言えるだろう。それは、2025年12月にドロップされたアルバム『physical mind』が、極めて肉体的なバンドアンサンブルを鳴らす着飾らない1枚だったことを踏まえれば明らかだ。
つまり、”誰が、どんな表情で、何を鳴らすのか”という核を見直し、楽譜に各々の体温を改めて閉じ込めるようになった集団が、2026年型のマカロニえんぴつと言えよう。さらに言えば、彼らが今一度確かめたロックバンドとしての心臓は、10-FEETが随所で放つ人間くさいMCや一打一音からも受け取れるものではないか。




加えて、青とオレンジのライティングが広がる中、そっと歌い始めた3曲目「リンジュー・ラヴ」や、長谷川大喜(Key, Cho)が鳴らしたアダルトなイントロにざわめきが広がった「ブルーベリー・ナイツ」をはじめ、マカロニえんぴつが喉につっかえてしまった数々の言葉たちを音に託していることも重要だ。《どうかこのまま、お願い、振り返らないで》(「リンジュー・ラヴ」)と、ためらいを孕んだ読点交じりに別れゆく君へ祈りを捧げ、《行かないで 棄てないで》(「ブルーベリー・ナイツ」)となんとか裾を掴もうとする。ローテンションなウィスパーボイスを紡いだ数秒後には、がなりやこぶしを加えた力強い歌唱へジャンプする理由は、せき止めていた感情が一気に湧出するからに他ならない。
ハウリングが会場を満たしたところで、田辺由明(G,Cho)のギターが唸った「星が泳ぐ」で登場した鼻歌交じりのメロディだって、ちょっとやそっとじゃ言語化できやしない思いを形象化している。「知っている曲も知らない曲も、一緒に歌えたら嬉しいバンドです」と自己紹介したように、叫びにならない叫びを掬い上げ、シェアしていく筆遣いは、10-FEETとの、いや、この<京都大作戦>に名を連ねる全てのバンドたちとの揺るがない共通点なのだ。



《通り雨降る 止んで流れる》という1行が雨に打たれるこのシチュエーションと重なった「ミスター・ブルースカイ」を終え、はっとりはこう語った。
「たまに降る雨が好きです。ずっと晴れだと不安になる。雨の時は、静かに過去を振り返りたくなる気がしていて。あなたが雨宿りしたくなったら……いや、一緒に濡れたくなったら、マカロニえんぴつに会いにきてください」──はっとり




どん底から引っ張り出すわけではなく、共に涙し、共に悲しみに浸る楽団であることを断言したところで、「ヤングアダルト」がラストを飾る。はっとりに導かれ、じんわりと波及していった《愛情なんだけどな》の合唱は、心の奥底にしまった本心が顔を出したよう。むやみやたらにラウドに染色するわけでもなく、マカロニえんぴつがマカロニえんぴつとして響かせる音にこだわった35分。そのありのままのスタイルが、何よりも逞しかった。
文◎横堀つばさ
写真◎青木カズロー
セットリスト
1.ハートロッカー
2.忘レナ唄
3.リンジュー・ラヴ
4.ブルーベリー・ナイツ
5.星が泳ぐ
6.ミスター・ブルースカイ
7.ヤングアダルト
◾️<京都大作戦2026 〜夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭〜>

7⽉4⽇(土) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉5⽇(日) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 / 終演20:00予定
※⾬天決⾏ / 荒天中⽌
▼出演者
【7⽉4⽇ 源⽒ノ舞台】
KUZIRA / くるり / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / マカロニえんぴつ / マキシマ ム ザ ホルモン / ヤバイTシャツ屋さん
【7⽉4⽇ ⽜若ノ舞台】
アルカラ / カライドスコープ / サバシスター / FOR A REASON / Paledusk / MARIO2BLOCK / May Forth
【7⽉5⽇ 源⽒ノ舞台】
coldrain / THE ORAL CIGARETTES / dustbox / w.o.d. / 10-FEET / ハルカミライ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【7⽉5⽇ ⽜若ノ舞台】
THE BAWDIES / ジ・エンプティ / JasonAndrew / the 奥⻭’s / HERO COMPLEX / FUJIBASE / Brown Basket
【鞍馬ノ間】※両日
<京都大作戦杯2026>EGOLA / 大阪籠球会 / SOMECITY OSAKA / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM TOHOKU / protein / Lock The North
<エキシビションマッチ>※大阪籠球会 vs 豪華ゲストチームによるエキシビションマッチ
・7/4(土):東山高校バスケットボール部
・7/5(日):京都ハンナリーズ
※50⾳順
※10-FEETは2⽇間とも出演
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代⾦の払戻しは⾏いませんので、予めご了承下さい。
▼チケット情報
通常札:2⽇通し券 22,000円(税込) / 1⽇券 11,000円(税込)
童札(わらべふだ):2⽇通し券 11,000円(税込) / 1⽇券 5,500円(税込)
※童札は2026年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2014年4⽉2⽇〜2020年4⽉1⽇)の⽅が申込み可能です。
※必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。
▼京都⼤作戦会員「はんなり会」
はんなり会の会員コースは年額・⽉額の2種類があり、年額会員向けには京都⼤作戦2026 来場時の特典として「レプリカ万能札」の進呈や「はんなり休憩処」を利⽤することができる。2026年からは会員サイトもリニューアル。さらなる会員コンテンツや京都⼤作戦2026 来場者へのサービスは随時追加されていく予定とのこと。
会員サイト:https://hannarikai.kyoto-daisakusen.kyoto/
(問:公演)サウンドクリエーター 06-6357-4400 / https://www.sound-c.co.jp/contact/
(問:チケット)ローソンチケットFAQ https://l-tike.com/mik2026faq/
関連リンク
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