東京円、39年半ぶりに一時1ドル=162円30銭台…片山財務相「いつでも適切に対応する」
30日の東京外国為替市場の円相場は円安・ドル高が進み、一時、1ドル=162円30銭台をつけた。
1986年12月以来、約39年半ぶりの安値水準となる。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測などから、ドル買い・円売りの動きが優勢となっている。
市場では政府・日本銀行が再び円安是正の為替介入に踏み切るとの見方も強まっている。片山財務相は30日午前の閣議後の記者会見で、「時期も時期なので具体的なコメントはしない」とした上で、「いつでも適切に対応をする」と強調した。
物価上昇が続く米国では、年内にも追加利上げが実施されるとの見方が強く、金利上昇で運用に有利となるドル買いが広がっている。米国とイランによる戦闘終結に向けた最終合意への協議の先行き懸念から、「有事のドル買い」が進んでいることも、円安に拍車をかけている。
日本銀行は16日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を1・0%程度に引き上げることを決めた。通常は利上げをすれば通貨高になりやすいが、今後の利上げペースが不透明なことから、円を買う動きは限られている。
30日は、日本企業の海外送金や資金決済が多い五十日(ごとおび)にあたり、企業が円を売ってドルを調達する動きが強まることもドル高の要因となっている。
対ユーロでは、50銭程度円安・ユーロ高の1ユーロ=185円前後で取引されている。

