後半、激しく競り合う上田(左)(29日)=松本拓也撮影

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 サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、日本(世界ランキング18位)は、最多5度の優勝を誇るブラジル(同6位)に1―2で逆転負けした。

 パラグアイ(同41位)は2014年大会王者のドイツ(同10位)をPK戦の末に破った。(世界ランキングは11日時点)

ブラジル2―1日本

 日本が終盤の失点で逆転負けを喫した。29分にハーフウェーライン付近で相手の横パスを奪った佐野がそのままドリブルで持ち込み、シュートを決めて先制。その後は押し込まれる時間が続き、56分に同点とされると、後半追加タイムにマルチネリに勝ち越し点を許した。ブラジルはビニシウスの連続試合得点が3で止まった。

劣勢を打開できる存在に…4年後へのスタート

 上田が見据えた「歴史を変えるチャンス」は、スルリと逃げていった。こみ上げる悔しさに襲われながら、タオルで顔を覆った。

 世界トップレベルの相手センターバック2人を前に、前半は仕事をさせてもらえなかった。それでも、後半はパスの受け方を工夫し、徐々にボールが収まるようになった。60分過ぎに縦パスを受け、ペナルティーエリアに入ったところで放った強烈なシュートは、惜しくもGK正面へ。奮闘実らず得点に絡めなかった。

 初出場の前回大会は、途中出場1試合にとどまった。個の力を高めることこそが何よりチームのレベルアップにつながると信じ、2023年にオランダの名門フェイエノールトへ移籍。欧州でもまれ、今季リーグ得点王の称号と自信を携えて2度目のW杯に挑んだ。

 日本代表は1トップのため、「日本で一番評価されているFWということとイコール」という誇りと責任感を胸に、全4試合で先発。屈強なDF相手に体を張って攻撃の起点となり、1次リーグのチュニジア戦では2ゴールを奪ってストライカーの真価を示した。

 それでもブラジル相手には輝けず、「勝利に導かなければいけないという点で、僕は今日その仕事を全うできなかった」。劣勢の中でもゴールをこじ開けられる存在となって帰って来ることを誓い、4年後へのスタートを切る。(平沢祐)

 日本・森保監督「世界のトップ基準に、日本も間違いなく近づいてきているという感覚はある。ただ結果として押し切られた部分があるし、差があるのは事実。攻撃も守備も力をつけなければいけない」