【WRC 世界ラリー選手権】第8戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ

【映像】優勝直後に中継騒然!まさかの光景(実際の様子)

 6月28日までWRC(世界ラリー選手権)第8戦が開催され、トヨタのセバスチャン・オジエが勝利を収めた。しかし、フィニッシュ直後に国際映像が捉えたまさかの光景から極限の状態でもぎ取った優勝だと発覚。中継でも大いに注目を集めた。

 ギリシャはラリー関係者の間でも「最も路面が悪い」と言われるほどタフなグラベル(未舗装路)ラリーで、本格的な戦いが始まったデイ2以降、多くのドライバーが、砂で覆われた滑りやすい路面とその下から露出する鋭い岩の被害に遭い、車体もタイヤもボロボロにして走っていた。

 そんななか、競技最終日まで首位を争っていたヒョンデのティエリー・ヌービルがパンクに見舞われて失速したこともあり、最終パワーステージでは安定した走りで完走さえすればオジエが優勝という状況だった。

通算69勝目も直後に異変

 しかし、そこは真の王者にして求道者でもあるオジエ。アグレッシブな攻撃スタイルで最終アタックを敢行し、途中の暫定トップタイムを縮めていく。限界まで攻め続けたオジエは、トップタイムを2.7秒も縮めてフィニッシュし、見事、通算69勝目となる勝利を挙げた。大ベテランのここぞという時の爆発力を見届けた解説のピエール北川氏は、走行後のタイヤを見て、「全部使い切ったね!」とコメント。タイヤが大きく映し出されると、表面のミゾがほとんどないような状態だった。

 さらにフィニッシュ後、指定されたパルクフェルメ(車両保管所)へ向けて移動する途中で、オジエがマシンを道路脇に止めて作業を始めた。この光景を見た北川氏が、「左のフロントタイヤを変えているので、やっぱり最後パンクしてたんだ」と言うと、中継陣も「えぇ〜!」
「それであのタイム?」と驚きと称賛の声をあげている。

 パートタイム出場ながら、出場した際は必ずと言っていいほど最高の結果を残すオジエ。今回の第8戦終了時点で、ドライバーズランキングを、エバンス、勝田に続く、3位にまで上げている。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2026』/(C)WRC)