逆転へ日本の「エリアを見極めろ」 アンチェロッティがブラジル選手に伝えたハーフタイムの言葉
ギマランイスとカゼミロが語った名将の的確な指示
ブラジル代表は現地時間6月29日、北中米ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦で日本代表を相手に2-1と競り勝った。
前半は日本のプラン通りの展開となったが、後半に息を吹き返したブラジルが逆転勝利を手繰り寄せた。ブラジルメディア「Terra」は、1点ビハインドで迎えたハーフタイム、カルロ・アンチェロッティ監督がブラジル選手たちに伝えた指示が流れを引き寄せたと注目している。
試合は前半29分に日本が先制。リードを許して折り返したブラジルだったが、後半11分にMFカゼミーロのヘディング弾で同点に追いつくと、後半アディショナルタイムに途中出場のFWガブリエル・マルティネッリが決勝ゴールを奪ってベスト8進出を決めた。前半は自陣に低いブロックを敷いて守る日本を崩しきれなかったが、後半は見事に立て直して逆転劇を演じた。
同メディアは「『落ち着いてエリアをよく見極めろ』アンチェロッティ監督が日本戦の逆転劇の直前、ハーフタイムに選手たちに語った言葉」と取り上げ、「選手たちは、試合のハーフタイム中にイタリア人監督が行ったスピーチを特に高く評価している。アンチェロッティ監督はブラジルが試合の流れを変えるために重点的に指導したポイントを説明した」と綴り、アンチェロッティ監督がもたらした変化にスポットライトを当てている。
決勝点をアシストしたMFブルーノ・ギマランイスは「日本の守備がかなりコンパクトで、ライン間にスペースがなく、攻め込むのが難しかった。後半、監督からペナルティーエリア内でもっと強くプレスをかけるように指示され、その時にゴールが決まった」と振り返っている。同点弾のMFカゼミーロも、アンチェロッティの冷静さがチームを落ち着かせたと語っている。
「日本は非常に低い位置で守備を固めてきた。我々はボールを保持し、パスを回すことはできていたが、ゴールに近づくのは遠距離からだった。ハーフタイムを迎えた際、監督は多くを話したが、主に冷静さを保つようにという指示だった。実際に我々は冷静さを保ち、試合の流れを変えることができた」
アンチェロッティ監督自身も「チームは前半も良かった。後半はもう少しクロスを多用し、最終的にうまくいった」とハーフタイムでの修正の意図を説明している。王国を率いる名将の的確な戦術眼と、焦りを生ませないメンタルコントロールが、激闘の末に堅守を誇った日本の壁を打ち破る最大の要因となったようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

