フリッカージャブ

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 「北九州記念・G3」(7月5日、小倉)

 ハンデ戦で行われる夏の小倉の電撃戦。スピード自慢が名を連ねたが、データ班のイチ推しはフリッカージャブだ。重賞初挑戦となった2走前こそ6着に敗れたが、前走の鞍馬Sをレコードで制し、改めて高い能力を証明した。57・5キロのハンデを克服し、重賞初制覇をつかみ取る。

 京都芝6F戦のレコードホルダーが思い出の小倉で、さらなる飛躍を目指す。西園師が「去年勝った時に、もう一度、小倉を使いたいと思っていた」と話すフリッカージャブにとって、狙いすましての参戦だ。

 昨夏の小倉では1勝クラスと耶馬渓特別(2勝クラス)を連勝。1勝クラスを2着に6馬身差で圧勝すると、昇級戦も2着に2馬身半差で楽々と逃げ切った。続く北陸S(新潟)も勝って3連勝で一気にオープンへ。主戦の松山は「とにかく脚が速い」と評する。

 その快速ぶりを存分に発揮したのが前走の鞍馬Sだった。好スタートから飛び出すと、最初の1Fを通過するころには時速70キロをマーク。その後、2番手に控えたが、ラスト1F過ぎで抜け出すと余裕で押し切った。勝ち時計の1分6秒4は、ヘニーハウンドが14年オパールSでマークした1分6秒7を12年ぶりの更新するコースレコード。「この馬のいいところはスタートが速く、速いラップを刻んでも最後まで止まらないところ」。師の言葉通り、他馬を圧倒する走力を持っている。

 一流のスプリンターには筋肉隆々が多いが、フリッカージャブもレースを使うごとにたくましさを増してきた。2歳秋の新馬戦(2着)はわずか466キロだったが、昨夏の耶馬渓特別では490キロに。その後も1走ごとに体重は増え続け、鞍馬Sでは510キロに達した。パドックを見ても、胸前やトモの隆起が以前とは全く違っていた。「使いながら体重が増えているのは成長分。秋にはG1へ行きたいと思っている」。スプリンターSなど見据える大一番に弾みをつけるためにも、まずはここで重賞タイトル獲得といく。