森保監督、ベスト32で終戦も「フェーズが変わった」 ブラジル苦しめ「そういう試合ができた」
「日本代表の世界におけるフェーズが変わった」
日本代表は現地時間6月29日、北中米共催ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と対戦し、1-2で敗戦した。
試合後、森保一監督が取材に応じ、敗退の悔しさとこれまでの歩みについて口にした。指揮官は自らの責任を痛感しつつ、「監督の力が一番足りなかったと思っています」と死闘を振り返っている。
試合直後、ピッチ上で組んだ円陣で選手たちに伝えた思いを明かした。「素晴らしい選手がいて、チーム一丸となってタフに戦い抜くことをやってくれた中でチャンスはあった」と回顧。「今日の試合も勝つチャンスはあると思って戦って、実際チャンスはあって、それをつかみとれなかった」と悔やみ、「世界一、優勝することはかなわなかったけど、監督として申し訳ない思いでいます」と、勝ち切れなかった責任を一身に背負った。
一方で、これまでの積み上げに対する確かな手応えも得ている。指揮官は「世界一という目標を立てて、この3年半、選手、スタッフがやってくれたこと、間違いなく代表チームの力は上がったと思う」とチーム全体の底上げを称賛。「親善試合とはいえ、これまで勝ったことない相手に勝ってきたり、試合の中でもより意図していることを実践できるようになっている」と成長を評価し、「日本代表の世界におけるフェーズが変わった」と力強く語った。
目標として掲げ続けてきた言葉に対するスタンスも明かしている。「世界一という目標は、本命で世界一ではない。ダークホースで世界一になるチャンスがある。今日もそういう試合ができた」と、現在の立ち位置を冷静に分析。大きな目標を公言してチャレンジしたことで、「サッカーファミリーだけじゃなく、日本のライト層の方も含めて輪が大きくなった」と、周囲を巻き込んで「共感、共鳴、共闘」を生み出せた意義を強調した。
取材中、指揮官は何度も「世界一」という言葉を繰り返した。決して手の届かない夢ではなく、現実的な目標として捉えている証左だ。「未来は絶対に目標を立てて、積み上げていけるのが日本人だと思うので、それをみんなに話しました」と前を向く。ブラジルを相手に掴みかけたチャンスと、この3年半で築き上げた自信は、次なる挑戦への確かな礎となる。(FOOTBALL ZONE編集部)

