ミッキーファイト

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◆第49回帝王賞・Jpn1(7月1日、大井競馬場・ダート2000メートル)

 前年王者のミッキーファイト(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父ドレフォン)は、今年のダート王道路線を席巻するかもしれない。昨年の東京大賞典では首差の2着に敗れたが、JBCクラシックで2つ目のG1級タイトルを手にし、中距離路線では現役屈指の存在になった。

 とにかく崩れない安定感が魅力だ。デビューから12戦を消化したが、トップレベルの路線を歩みながらすべて3着以内を確保した安定感は驚きと言える。前走のかしわ記念でタイトルを積み重ねることができなかったが、「距離は少し短いかもしれない」という田中博調教師の懸念をよそに、勝ち馬と競り合いに持ち込む首差2着に好走。得意とは言えないマイル戦でも首位争いに持ち込んだ地力には舌を巻くしかない。

 それでも指揮官は満足していない。「(鞍上が)クリストフに代わってから、積極的な出し切る競馬をオーダーしていましたが、良くも悪くも最後まで集中しきれないところにつながってきていると、ここ2走は思っています。もう少し競馬の形を変えていく必要があると思っています」と指摘する。5走前のアンタレスSから継続騎乗するルメール騎手とともにオール連対をキープしながら納得していないのは、さらなる高みを目指しているからでもある。

 気温が上昇してきた夏場でも体調をキープ出来ているのは心強い。25日には美浦・坂路で順調な仕上がりをアピールした。単走で52秒5―12秒3を馬なりで刻み、迫力のあるアクションを見せた。「いい頃のミッキーファイトの動きでした。この子にしては息遣いも良かった。動きも軽くなっている」と田中博師の感触はかなり良さそうだ。

 3歳秋のジャパンダートクラシックではフォーエバーヤングに0秒2差の2着と屈したが、いまや世界中の競馬ファンが注目する怪物に日本馬として最も接戦を演じた能力は、まだまだ進化を遂げている最中だ。「しっかりと勝っている舞台ですが、競馬の組み立ては考える必要があると思います。右回りの方がいいパフォーマンスは出せると思います」と指揮官。国内でさらなるタイトルを積み重ね、いつかは海外の大舞台へ。ミッキーファイトが上半期のチャンピオン決定戦で国内最強の座をつかみ取る。