中国のAIコア産業が1.2兆元超に、ロボット分野も急速に発展―中国メディア
2026年6月25日、中国メディア・第一財経は、中国のAIコア産業が1兆2000億元(約29兆円)規模に達し、人型ロボットやエンボディドAI分野が輸出の急増を伴い発展していると報じた。
記事は、中国国家データ局公表の「デジタル中国発展報告(2025年)」で、中国のAI企業が6200社を超え、コア産業の規模が21年の約4000億元(約9兆5000億円)から25年には約1兆2000億元(約29兆円)超へと3倍以上に拡大したことが明らかになったと紹介。ロボット関連の企業が約100万社に上り、人型ロボット製品は330機種以上に達していると伝えた。
また、今年6月以降に複数の政府部門が人型ロボットの活用促進に向けた政策文書を発表し、商務部など8部門が介護や見守りロボットの活用実証を掲げたほか、工業情報化部が変電所や家電製造現場でのヒト型ロボットの技術要件を含む業界標準策定を進めていることなどに触れた。
記事は、国家統計局のデータを引用し、産業用ロボットの生産台数が21年の36万6000台から25年には77万3000台へ倍増し、サービスロボットも5年間で約3倍の1858万1000台に増加したと紹介。今年に入っても勢いは続いており、国家統計局工業統計司の孫暁(スン・シアオ)首席統計師が「エンボディドAIや人間との協調作業の普及が、この急速な発展を後押ししている」との見方を示したことを伝えている。
さらに、昨年には産業用ロボットの輸出が前年比48.7%増を記録して初めて輸入を上回ったことにも言及。今年1〜3月の統計として清掃ロボットが輸出総額の約7割を占める主力となり、産業用ロボットの輸出も前年同期比42%増と高い伸びを示していることを紹介した。
記事はこのほか、スマート消費の拡大により、AIスマートフォンやAI教育ロボット、スマートグラスなどの新製品消費が活況を呈し、特に掃除ロボットや健康管理バンドがシニア層の重点消費対象になっていると解説する一方、技術的な不足や安全ガバナンス体制の構築といった課題も残されていることを指摘した。(編集・翻訳/川尻)

