「堅守と言われるのは好きじゃない」ファジ指揮官が掲げる26-27シーズンの目標。もっとゴールを奪う「上に行くことは十分に可能」
まず壇上に立った森井悠代表取締役社長は、7月13日に株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブが設立20周年を迎えるにあたって「これまで多くの方々に支えていただき、20周年をJ1という日本最高峰の舞台で迎えられることを本当に光栄に思います」という喜びを口にする。
続いて壇上に立ったのは、山田正道フットボールダイレクター(FD)と木山隆之監督、そして名古屋から期限付き移籍で加入した森壮一朗の3名となった。
新加入選手は1名の出席となったが、木山監督は「編成はまだ終わっていない」と話しており、山田FDは「交渉中の案件がいくつかある」と話し、こう続けている。
「J1昇格後のチームの成長を見ていて、クラブとしても、本当に謙虚に現実はしっかり見つつですが、もっと上にという欲が出てきているのも事実。それが実現できるような編成を今後もやっていきたい」
正式な発表を楽しみに待ちたいところだ。
J1で1年目の25シーズンを13位で終え、J1百年構想リーグは11位で終えた。クラブに関わる人々にどんどん欲が出てきているのは間違いないが、5年目の指揮を執る木山監督は、自分たちの置かれている立ち位置を冷静に捉えていた。
「上のチームと試合をしても勝てるだけの力を備えつつあるけど、ちょっとでも自分たちのプレーができないと、どこにも勝てない。それぐらいの力関係の中にたくさんのチームがいて、我々もその1つだと思う。自分たちが常にチャレンジする姿勢を保って、集中力を持って戦い続けられれば、今までの順位よりも上に行くことは十分に可能だし、少しでも間違えて上手くいかないことがあったりすると、一気に下がる。それぐらいの中にいるというのが私の感覚で、どっちにもなる可能性がある。我々は今、そういうところにいると思っています」
伸るか反るか。26-27シーズンはクラブにとって重要な分岐点になり得るなかで、指揮官は継続してチームの強化を図っていく方針を語った。
「私が就任して5年目に突入していますけど、その年、その年によって若干の色合いの違いはあったと思います。でも、やってきたことはほとんど変わってない。攻守にアグレッシブに戦い抜く。それを自分たちの信条にして積み上げてきましたし、それをより進化させていきたい」
そして、自負ものぞかせながら続ける。
「我々のことを堅守と言われるのは好きじゃない。結果的に堅い守備が構築されていますが、我々は守るためにサッカーをしているわけではなく、攻めるためにやっている。その1つの手段として、強く守備をするという表現をしているんですけど、それをより高めていきながら、たくさんゴールを生めるようなサッカーをしていきたい。それが今シーズンの大きな目標だと思っています」
今年も一段とアグレッシブなサッカーを目ざしていくなかで、6月29日に19歳になるサイドプレーヤーの森は、チームの新たな活力になるに違いない。
「世代が同じ佐藤龍之介やオグ(小倉幸成)が活躍しているのを目の当たりにしていたし、実際に2人から話も聞いて『岡山でサッカーがしたい』という熱意がわいてきて『ここだったら成長できる』という確信を持った」
そう移籍を決めた理由を語った森は、ストロングポイントの縦への推進力や対人の強さを存分に発揮し、チームに貢献すると同時に自身の成長速度も高めていくことが期待される。
さらに上へ。さらにアグレッシブに。岡山はチャレンジャーとして強い意志を持って26-27シーズンをスタートした。
取材・文●寺田弘幸
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