医師のひかつ先生が、YouTubeチャンネル「ひかつ先生 / メディカルウォッチメン」にて「サッカー日本代表が襲われた「睾丸破裂」の恐怖…急所を打つとなぜあんなに痛いのか医師が解説!」と題した動画を公開した。動画では、サッカー日本代表の町田浩樹選手が試合中に負った「睾丸破裂」のメカニズムと、急所を打つと激痛が走る理由について解説している。

ひかつ先生はまず、睾丸(精巣)の構造について言及した。睾丸は「白膜(はくまく)」と呼ばれる非常に硬い膜で覆われており、「鳥の手羽先の関節」のような弾力と硬さを持っていると説明。そこに強烈な衝撃が加わると、圧力に耐えきれずアイスの「チューペットがパキン」と割れるように白膜が破裂してしまうという。

睾丸が破裂した場合の手術については、陰嚢を切開して精巣を取り出し、破れた膜を縫い合わせるという手順を語った。また、精巣の内部には「スモール海ぶどう」のような組織が詰まっており、白膜が破裂した際に飛び出してしまった部分は元に戻せないため、一部を切除してから縫合すると生々しい実態を明かした。

さらに動画の後半では、「なぜ急所を打つとお腹まで痛くなるのか」という疑問に回答した。ひかつ先生によると、精巣は発生段階において女性の卵巣と同じように腹部で作られ、成長とともに鼠径部を通って陰嚢へと下りてくる器官であるという。そのため、「睾丸を蹴られる痛みというのは、内臓の痛み」であり、「ほぼダイレクトで内臓を蹴られている」状態だと表現した。

格闘技や野球などのスポーツ選手が股間にファウルカップを着用するのは、この無防備な内臓を守るためである。男性の急所が「もともと内臓」であるという発生学的な事実と、スポーツにおけるプロテクターの重要性がよく分かる解説となった。