オークの木に付く種類のギョウレツケムシがドイツで大量発生している/Michael Ukas/dpa/picture alliance/Getty Images

ベルリン(CNNドイツ全土の当局は、有毒な毛虫が大量発生する深刻な事態への対応に追われている。この毛虫は重篤な健康被害を引き起こす可能性があり、首都ベルリンを含む各地で公園やその他の屋外施設が閉鎖を余儀なくされている。

当該のギョウレツケムシの体表は、有毒物質を含む微細なとげ状の毛で覆われている。この毛が人に触れると発疹、結膜炎、呼吸困難を引き起こす可能性がある。有毒な毛は簡単に抜け落ち、風によって遠くまで運ばれることもある。

また、この毛虫は被害を受けたオークの木に絹のような白色の巣を作る。巣の中にもさらに多くの有毒な毛が含まれている。

毛虫の大量発生は特にベルリンで深刻化している。そのため市内で最も人気のある緑地の多くは、近づかないよう警告する赤白のテープが張られ、まるで犯罪現場のような様相を呈している。

CNNは、ベルリンで2番目に大きい公園であるユングフェルンハイデ公園を訪れた。この公園は、同市のシャルロッテンブルク・ビルマースドルフ区で最も深刻な被害を受けている場所の一つ。

そこでは高所作業車2台と、換気マスクを含む青い防護装備を完全に着用した作業員7人が、アスベスト処理用に設計された種類の吸引機を使い、地上約20メートルの枝から巣を吸い取っていた。

こうした吸引機を使用することで、有毒な微細毛を一本たりとも逃さないようにしている。微細毛は、毛虫1匹からおよそ70万本確認できるという。

作業を監督していた市当局者はCNNに対し、公園内の2000本の樹木が被害を受けており、立ち入りが制限されていると語った。また、この問題を根絶する方法はないことを認め、代わりに被害を最小限に抑えることを目標にしていると明らかにした。作業員たちは来園者が利用する歩道に最も近い樹木から吸引処理を行っているという。

さらに当局者は、チームとして1日あたり約20本の樹木を処理できるようにしたいと考えているが、被害の程度には大きなばらつきがあると付け加えた。週末には、ある班が800個の巣のある1本の樹木の処理に丸一日を費やしたという。

ベルリン当局は現在、公園を訪れた後は毎回衣類を十分に洗浄すること、また可能な限り窓やドアを閉めておくことを市民に勧告している。

発生状況を追跡しているウェブサイト兼デジタル地図「EPS-Radar」によると、ハンブルクやドイツ西部のノルトライン=ウェストファーレン州でも大規模な発生が報告されている。

都市自然の専門家デルク・エーラート氏によると、今年ベルリンでは過去数年よりも多くの毛虫が目撃されているという。同氏は昨年、ベルリン自然保護財団のウェブサイトへの投稿で、この毛虫について、起源は南欧だが、徐々に北方へ分布を広げていると述べていた。

ギョウレツケムシは、特に高温で乾燥した気候のときに多く見られる。EPS-Radarのウェブサイトによると、ドイツには以前から生息しているものの、その増加は気候変動によるものであり、生物多様性の損失とも関連しているという。

この毛虫の毛に触れると、かゆみや呼吸困難だけでなく、じんましんや発疹を引き起こすこともあり、重症の場合にはアナフィラキシーショックを含むアレルギー反応を起こす可能性がある。