「バーンと音がして窓から逃げた」東京・北区の小学校火災に消防車74台、児童が語る緊迫の脱出劇
命に関わりうる大事故が、勉強に励む児童らを襲った。
6月19日午前11時前、東京・北区の滝野川第三小学校で火災が発生。児童8人を含む11人がけがをしたが、すでに全員の無事が確認されている。
「ポンプ車など74台もの消防車が出動する大火災となりました。燃えたのは200平米ほど。火は午後2時前には消し止められましたが、児童らは校庭や近くの公園に分散して避難しました。
出火元とみられているのは、音楽準備室の使われていないストーブ。しかし、音楽室にも準備室にも、スプリンクラーは設置されていなかったようです」(社会部記者)
出火時に音楽室の隣で授業を受けていた、同小学校5年生の男児は、当時の様子をこう語ってくれた。
「バーン!という音が突然聞こえて、その後に避難指示の放送が鳴りました。最初は訓練だと思ったけど、廊下に出てみたら火が見えたので、『火事だ!』と思いました。
音楽室には生徒がいたみたいだけど、何人か閉じ込められてしまったようで、窓から逃げるしかなかったみたいです。隣の建物から、はしごを伝って逃げたようです。その時に男の子が一階分くらい落ちて、足を怪我したと聞きました」
この男児も、命に別状はなかったようだ。別の小学3年生の男児は、「逃げている途中でどんどん火が大きくなるのが見えた」と恐怖を語った。
現場は北区滝野川の住宅街で、多くの消防車が出動した。児童らは一時校庭に避難した後、体育館で保護者の帰りを待ったようだ。子どもたちの身を案じる保護者が詰めかけた。なかには、親と再会し泣き出している子どももいた。みな口をそろえて「こわかった」という。
子どもを迎えに来た保護者の一人が、胸中を明かした。
「会社にいたところ、自宅の旦那から連絡があり、学校の方で爆発音があって火災になっているというので、急いできました。駆け付けながら、自分はパニックで泣き叫んでしまったのですが、子供の顔を見て安心しました。
このあたりは道が狭いので延焼しなくてよかったです。子供も、大事に至らずよかった」
もちろん避難訓練は普段から行われていたというが、まさか現実に火災に見舞われるとは多くの児童が驚いたに違いない。とにかく全員の命が無事で何よりだ。
