ストックは多めにもっておいたほうが安心と、ついつい買いすぎていませんか。じつはその安心感が収納スペースを圧迫し、プチストレスを増やしていることも。ここでは、片付け上手が実践する「ストックの適正量」と、ものの量を見直したあとの変化をご紹介。3児の母で整理収納アドバイザー1級の高岡麻里恵さんのケースです。

「とりあえず買い」をやめて、管理がラクになった

以前のわが家は「使いたいときになかったら困るから」と、洗剤や調味料などのストックを“とりあえず多め”にもつのが当たり前でした。スーパーで特売の日にまとめ買いをしたり、なんとなく不安で1つ余分にカゴに入れたり…。しかしその結果、

【写真】ストックしているお掃除シート

・どこになにがあるのかわからない
・まだあるのに、ないと思って買ってしまう
・同じものがいくつもダブる

という悪循環に陥っていました。実際に、洗剤がまだ2本あったのに気づかずさらに買ってしまい、気づいたら同じものが4本家にある、なんてこともありました。

●予備は1つだけもったら、探す時間がなくなった

そこで思いきって「とりあえず買い」をやめることに。家にあるすべてのストックを一度出して量を把握。そこから「今使っているもの+予備1つ」に絞りました。

すると収納スペースに余白が生まれ、どこになにがあるかひと目でわかるように。探す手間も、在庫を気にするストレスも、グッと減りました。多いほうが安心だと思っていたはずが、じつは「多いからこそ不便」だったと気づいた瞬間でした。

「洗剤のつめ替えは1本」と決めて、買い物しやすくなった

ストック管理がラクになったいちばんの工夫は、わが家のものの適量を決めたことです。ポイントは「よその家ではなく、わが家基準」で考えること。たとえば、

・洗剤は1か月に1本使いきる
・調味料は週1回の買い物で補充できる

といった消費ペースがあります。このペースをもとに考えて、

・洗剤⇒本体+つめ替え1つ
・調味料⇒基本は使っているもののみ(予備なし)

とルールを決めました。さらに、収納スペースに入る分だけと上限を決めるのもポイントです。それ以上はもたないと決めることで、自然と適量がキープできました。

●ものの在庫がわかりやすくなった

このルールを決めてからは、「まだあったっけ?」「買っておいたほうがいいかな?」と迷うことがなくなり、買い物の判断もスムーズに。

ストックの適正量は人それぞれですが、自分の家のペースに合わせて決めることで、暮らしやすくなりました。

ストックを減らして、ムダ買いも減った

ストックを減らしていちばん感じたメリットは、ムダ買いが減ったことでした。以前は在庫が把握できていなかったため、「たぶん家にもうないはず」「念のため買っておこう」と、あいまいな記憶で買い物をしていました。しかし今は、ストックの場所を見ればひと目で在庫がわかる状態。可視化されることで、手元にあるかどうかハッキリ判断できます。その結果、

・同じものを何度も買うことがなくなった
・使いきれずに期限ぎれになることが減った
・余計な出費が減った

と、いいことづくめ。なにより「ちゃんと管理できている」という安心感が生まれ、心にも余裕ができました。

ストックはただ多いだけでなく、「把握できる量」だとより安心。そう気づいてから、わが家の暮らしはグッとラクになりました。皆さんもぜひ、ものの消費ペースやライフスタイルをもとに、ストックがどのくらいあればよいか見直してみませんか。