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サウナを観光資源として推進している大分県豊後大野市が、「移動式サウナ」を導入しました。その狙いと市の観光戦略に迫ります。

【写真を見る】「移動式サウナ」自治体が導入 おんせん県なのに「温泉」のない市が選んだ生き残り策

どこでもサウナ

1月23日に完成した豊後大野市の「軽トラサウナ」。市がおよそ500万円で導入し、軽トラックの荷台にサウナを載せて、場所を選ばず運ぶことができます。

豊後大野市役所サウナ推進室 田北寿朗さん:
「市内のさまざまなイベントから『テントサウナを出してくれないか』と言われます。『サウナのまち』をPRするため、移動式サウナで市内外の皆さんに魅力を発信したいと考えて作りました」

おんせん県なのに「温泉」がない

温泉がない豊後大野市では、2020年頃から雄大な自然をいかして屋外でサウナを楽しめる民間施設が急増。これを受け、市は2021年に「サウナのまち」を宣言しました。

サウナを整備する事業者を支援し、観光客には宿泊費を補助するなど、新たな観光資源として力を入れてきました。

その結果、利用者数は2020年度の834人から、2024年度には7829人へと約9倍に増加。2022年4月からは商工観光課に「サウナ推進室」を設置し、観光客誘致を進めています。

ヒノキの香り、「ととのい」誘う

2月21日土曜日、この軽トラサウナが大分市中心部のイベントに登場しました。

(見物客)「えー?かわいい。わっあったかい!ほのかに木の香りもして良いですね」

市の職員2人が同行し、長さ2メートルのドイツ製煙突を組み立て、ストーブに薪を入れて火をつけるなど45分ほどで準備が完了します。

豊後大野市役所サウナ推進室 田北寿朗さん:
「実際に入ってみると本当に気持ちが良い。ストーブの性能も良く、かなり『ととのう』はずです」

本場フィンランドの熱気

サウナの外壁、内装には大分県産ヒノキを使用。3立方メートルのコンパクトな室内に4脚の椅子が並び、中央にはサウナの本場・フィンランドの老舗メーカーのスト-ブが鎮座します。

渡辺記者:
「温度計は70度となっていますが、しっかりと熱さを感じます。そして中のヒノキの香りがぶわっと香ってきて、とってもリラックスできます」

さらに、ストーブの上の石に水をかけ、蒸気で一気に体感温度を上げる「ロウリュ」も体験可能です。

渡辺記者:
「とても気持ちよかったです。遠くに行かないと体験できないアウトドアサウナが身近に来てくれて、利用できるのはとっても良いことだなと思いました」

次なる一手は「市内周遊」

豊後大野市役所サウナ推進室 田北寿朗さん:
「サウナを本当に愛する人から一目置かれるような市にしていきたいと思います。同時に、サウナをきっかけにして市内を周遊してもらうのが狙いです」

また、JR三重町駅前では市内唯一となるサウナ付き温浴施設が建設中。地元出身の経営者が、市民にも気軽にサウナを利用してもらおうと、今年5月頃のオープンを目指しています。

「サウナのまち」を掲げて5年。温泉がないことを逆手にとった独自の観光戦略をさらに推し進めるため、軽トラサウナが市内外を駆け抜け、魅力を発信します。