Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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これは、9月5日に静岡・牧之原市を襲った竜巻の瞬間を映したドライブレコーダーの映像。窓に打ち付ける雨。すると…。突然ひびが。この時、外では風速75メートルの国内最大級が竜巻発生していました。そして…。何かが直撃し車内にガラスが散乱。車体が大きく揺れ続けているのがわかります。

牧之原市を襲った竜巻被害。市内では住宅の全半壊が150棟。一部損壊は976棟となっていて、被災から12日経った今も復旧作業が進められています。

17日、市内にあるクリニックを訪ねると…。

(えのきだクリニック 榎田 浩平 院長)
「屋根が全部飛んでしまって、あの、上からも雨漏りがひどくて、もう中が、もう水浸しになってしまったので、ここ、2階と1階の間のところは、床も全部濡れて、中の断熱材も全部濡れてしまったので。どんどんどんどん水が入ってくる状態です。ちょうどここなんですけど、石がめり込んでいて、窓が割れて、ちょうどここに。ちょうど下で休まれていた方がけがをしてという状況ですね」

室内は天井が抜け窓ガラスには応急用の木の板が。

このクリニックでは9月5日に発生した竜巻被害で、診療ができない状態になっていました。

(えのきだクリニック 榎田 浩平 院長)
「停電が最初だったので、停電でなかなか、通常だったらすぐ戻ると思うんですけど、戻らないので、受付の方に来て、どういう状況か確認しに行ったところで、ちょうど竜巻がおそらく来て、玄関のと、この窓ガラスが全部割れてっていう、なんかすごい音がひどくなったっていう状況でした」

被災直後に撮影された映像には、床に土やガラスが散乱した状態に…。外では、何枚もの窓ガラスが割れている様子も記録されていました。しかし、患者たちを困らせることはできないと用意したのが…。

(えのきだクリニック 榎田 浩平 院長)
「トレーラーハウスになります。こちらが受付と待合スペース」

トレーラーハウスに仮診療所を設置。これまで通っていた患者を対象にあす18日から診療を再開します。

(えのきだクリニック 榎田 浩平 院長)
「医療機関が決して多いエリアではないので、そういうところでどうにか自分で力になれたらいいかなっていうのが開院の理由の1つでもあったので」

この地域では、医師の高齢化が進み、診療所が減っていたことからこのクリニックは市の補助を受けて3年前に開設。“地域の診療所”として多くの人が利用しているといいます。

(えのきだクリニック 榎田 浩平 院長)
「なかなか、やはり年配の方は情報が多分届かないので、実際、来院されてくる人もいらっしゃって、今、診察も処方も出せないので、ごめんなさいっていうケースが結構多かったんですけど、あすからこちら仮診療所が動けば、最低限そこができるので、それはいいかなと思います」

甚大な被害をもたらした国内最大級の竜巻。その中でも目立ったのが…。

(カメラマン)
「画面中央、多くのビニールハウ スが倒壊しています」

農業の被害です。

(牧之原市 杉本 基久雄 市長)
「ビニールハウスの施設の災害ですけど、金額で言うと、約11億余の損害が出ています」

牧之原市の杉本市長は、国に対し、イチゴやガーベラなどの農業被害が深刻であることを伝え、激甚災害への指定を要望。

ただ、被害額は11億円を超える可能性があり、市は、きょう17日から4日間、県の職員などと手分けをして、被災した農業用ハウスなどの調査を開始しました。

(高山 基彦 キャスター)
「職員たちが被災したビニールハウスを見て、状況を確認しています。きょうから農家への補償への動きが加速します」

(被害調査担当の自治体職員)
「きょうの調査結果は市の方でとりまとめさせていただいて、補償的なものにつながればと思ていますので」

これは、3代にわたってビニールハウスで農家を営んできた戸塚勇太さん。管理するハウス2棟とも骨組みから大きくゆがんでいます。9月末から約6000株のカブを植え付ける直前の被害だったといいます。

(ビニールハウス2棟が被災 戸塚 勇太さん)
「そんなに強い台風だと予想されていなかったので、心配はしていなかったけど、まさか竜巻が来るとは想像もしていなかったので、こんな風になるのは想像もしていなかったです」

職員はリアリング内容をスマートフォンに入力し、情報を取りまとめる市の農林水産班に共有していきます。

(ビニールハウス2棟が被災 戸塚 勇太さん)
「助かるというか、ぜひとも調査していただいて、こんなけの災害があったのを県とか国にも知ってもらって、できるだけ多くの人に補助を出していただければ本当に助かる」

牧之原市によりますと農業用施設の被害は16日の時点で427件確認されていて、素早い支援が求められています。