脳科学者・茂木健一郎氏が語る、地方女子と難関大学への進学「選択を尊重しよう」

茂木健一郎氏が「難関大学への地方の女子学生の進学について」と題し、自身のYouTubeチャンネルで地方女子学生の進学問題について語った。茂木氏は、立憲民主党の野田佳彦代表と#YourChoiceProjectが行った対話の内容を取り上げ、「地方女子も遠慮なく難関大学を目指せる社会」というメッセージが賛否を呼ぶ現状について考察を披露した。

茂木氏は、「現状でも、難関大学と呼ばれている大学を地方の女子が受けることを妨げるものはない」と指摘。日本とアメリカの大学事情を比較しつつ、「統計的に見て、たとえば東京大学における地方の女子学生の比率が低いことは事実であり、その背景は検証されるべきだろう」と述べた。そして、「伝統的価値観を持つ人々の中での多様性や包摂といったテーマに対する反発の中には、政治的に正しい運動に対するアンチの気持ちがある」との見解を示した。

また、個人の選択の尊重についても強調。「一人ひとりが選択した結果があるのならば、それは尊重すべきだ」と述べ、難関大学に行くことを選ばない学生の背景には、それぞれの選択や社会的な条件がある可能性に言及した。「その自由な選択を妨げる要因があるならば、皆で考えるべき」との考えを示した。

動画の最後に茂木氏は、「難関大学の意味を再評価し、学びがオープンになった時代におけるその意義を議論する必要がある」と締めくくり、重要な議論のきっかけとなることを期待すると述べた。茂木氏は、今回から動画シリーズのタイトルを『なごみエッセイ』から『なこみの道』に変更し、新たな配信を続けていくと宣言した。