山梨県警察本部

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 女性客にツケ払いの「売掛金」を支払わせるため売春させたとして、山梨県警は16日、いずれも仙台市の元ホストの男(26)と飲食店従業員の女(32)を売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕したと発表した。

 逮捕は9月26日付。

 発表によると、2人は昨年12月〜今年3月、男が働いていた甲府市と長野県ホストクラブに通っていた山梨県内の20歳代女性に対し、売掛金の返済名目で山梨県内のホテルで不特定多数の男性客を相手に売春させた疑い。2人の認否を明らかにしていない。

 男と女は交際関係にあり、女性を管理下に置くため、当時同居していた山梨県内の自宅の玄関や駐車場の車内で女性を生活させていたという。

 1回の売春で客から受け取る対価は1万5000円〜2万5000円程度で、女性には1日あたり5〜10万円程度の「ノルマ」も課されており、達成できないと、暴行を加えられていた。スマホアプリの全地球測位システム(GPS)で居場所も管理されていたという。

 甲府地検は16日、2人を同法違反で起訴。山梨県警は男らに女性の管理を指示していた人物がいる可能性もあるとみて、今後も捜査を続ける。