韓国のZ世代、ギャンブル中毒者が急増中…賭博で摘発された青少年が10年で5.5倍に、原因は?

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ここ10年、韓国で「賭博少年」が5倍以上も増加し、中毒者も増えていることがわかった。

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国会・文化体育観光委員会のカン・ユジョン議員が、警察庁から提出を受けた資料「賭博犯罪少年および触法少年の検挙状況」を10月15日に発表した。

それによると、賭博で摘発された「賭博少年」は2015年の59人から2024年8月時点で328人に増加。10年間で5.5倍に急増した。また、2020年まで統計に現れなかった14歳未満の触法少年は、今年45人も検挙された。

賭博中毒の少年、6.7倍に

そもそも賭博犯罪少年に関する統計は、刑事立件を基準にまとめられている。初犯で賭け金が50万ウォン(約5万5000円)未満の場合は注意処分となり、500万ウォン(約55万円)以上の場合は刑事立件される。

そのため「賭博少年」とは再犯以上、または賭け金が500万ウォン以上、あるいは主導的に賭博を開いて利益を得た場合に適用される。そんな重大な犯罪に走る少年が毎年急増しているということだ。

(写真=Pexels)

また、治療を必要とする賭博中毒の少年も増えており、健康保険審査評価院によると、2015年27人から2024年181人と急増した。

原因はどこにあるのだろうか。青少年の賭博中毒が増加した時期は、新型コロナの時期に不法賭博サイトが乱立した時期と重なるという。

当時、集会禁止命令により、江原(カンウォン)ランドなどの合法的な賭博場が閉鎖され、違法オンライン賭博が横行。その後、違法賭博市場の規模は急速に拡大し、2022年の賭博管理委員会の実態調査では約100兆ウォン(約10兆9500億円)規模に達すると推定された。

そんな違法賭博サイトに青少年が接する経路も多様で、YouTubeやウェブトゥーン共有サイトなどの広告が挙げられている。

カン・ユジョン議員は「賭博産業統合監督委員会は数年間にわたって、青少年の違法賭博が国政監査で指摘されているにもかかわらず、積極的な解決の意志がまったく見られない」と指摘し、「YouTubeで誰でも成人認証なしに賭博を視聴し、アクセスできる状況を政府が放置している問題について国政監査で指摘する」と強調した。

日本でも10代による計画性のない強盗事件が多発しているが、韓国でも“一発”を夢見る少年が増えているということだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部O)