HTCとValveのヘッドセットブランド「HTC VIVE」が、エンタープライズ&ハイエンド向けの新製品「VIVE Focus Vision」を発表しました。

HTC VIVE Launches VIVE Focus Vision XR Headset for Enterprises and High-end Gaming

https://www.prnewswire.com/news-releases/htc-vive-launches-vive-focus-vision-xr-headset-for-enterprises-and-high-end-gaming-302251269.html



HTC Reveals Enterprise-Focused VIVE Focus Vision - XR Today

https://www.xrtoday.com/mixed-reality/htc-reveals-enterprise-focused-vive-focus-vision/

HTC Vive's Focus Vision is a $999 stab at high-end VR and mixed reality

https://www.engadget.com/ar-vr/htc-vives-focus-vision-is-a-999-stab-at-high-end-vr-and-mixed-reality-120054049.html

「VIVE Focus Vision」は片目あたり2448×2448ピクセル、合計4896×2448ピクセルの5K解像度を備え、リフレッシュレートは90Hz、視野角は最大120度です。また、VIVE FocusVisionをPCのグラフィックカードとDisplayPortを介して有線接続することで、視覚的にロスレスでリフレッシュレート最大120HzのPCVR体験が可能になるとのこと。

プロセッサはQualcomm Snapdragon XR2を搭載。メモリは12GB、ストレージは128GBで、さらにmicroSDカードにより最大2TBまで拡張可能。また、赤外線センサーと4つのカメラにより26点のハンドトラッキングを強化し、薄暗い場所でもVR/MRの操作ができるとのこと。16MPのデュアルカメラによるパススルー映像はフルカラーで、内蔵されるアイトラッキング機能は自動IPD(瞳孔間距離)調整が可能となっています。

HTC VIVEで製品担当グローバルヘッドを務めるシェン・イー氏は「VIVE Focus Visionは、卓越したスタンドアロン機能と、ロスレスな視覚的PC VR体験のためのDisplayPortモードサポートという、両方の長所を提供しています。これによりPCゲーマーは、VRアーケードで使用されているのと同じハイエンドヘッドセットを自宅でも利用できます。我々は、内蔵のアイトラッキング機能や奥行きを補正するMR用のステレオカラーパススルーカメラ、低照度下のハンドトラッキングを強化する赤外線センサーにより、すべてを次のレベルへと引き上げています」と語っています。

VIVE Focus Visionは、2021年に登場して好評を博しているVIVE Focus 3をベースに、ビジュアルや使い心地の部分を大幅にアップデートし、複数ユーザーの利用やヘッドセットの共有性を向上させたとのこと。

5K解像度・視野角120度でVRへの没入感を極限まで高めてくれるスタンドアローン型VRデバイス「HTC VIVE Focus 3」レビュー - GIGAZINE



なお、サブバッテリーを内蔵していてバッテリー交換時も単独で20分間は動作が可能なので、XR体験が途切れることはないそうです。

VIVE Focus Visionの予約受付は2024年10月17日までで、事前予約した人には149ドル(約2万1400円)相当のDisplayPort用VIVE有線ストリーミングキットが無料で提供されます。また、人気ゲームバンドル3種類から1つを選び、無料でもらうことができます。

VIVE Focus Visionは、コンシューマーエディションが999ドル(約14万3200円)、エンタープライズエディションが1299ドル(約18万6200円)となっています。日本語版ページも用意されていますが、まだ価格等の情報は掲載されていません。

VIVE Focus Vision - ゲーム用新スタンドアロン PC VR ヘッドセット | VIVE 日本

https://www.vive.com/jp/product/vive-focus-vision/overview/