中国企業300社超、北米最大のクリーンエネルギー見本市に出展

10日、「RE+2024」で、中国の国軒高科のブースを見学する来場者。(アナハイム=新華社配信/曽慧)

 【新華社ロサンゼルス9月18日】米国カリフォルニア州アナハイムで9〜12日、北米最大規模のクリーンエネルギーイベント「RE+2024」が開かれ、300社を超える中国企業が新エネルギー分野における最新成果を展示した。

 このイベントは米国のソーラー業界団体、太陽エネルギー産業協会(SEIA)とスマート電力協会(SEPA)が共同で年に1度開催しており、内容は太陽エネルギーや風力、水素エネルギー、エネルギー貯蔵技術、スマートグリッド、新エネルギー車(NEV)・充電器など多岐にわたる。今年の出展企業は1300社を超えた。

 中国からは車載電池大手寧徳時代新能源科技(CATL)と車載電池大手の国軒高科、電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)、電池・エネルギー貯蔵技術を手がける厦門海辰儲能科技のほか、多くの中小企業も参加し、最新の技術と製品で来場者を引き付けた。

中国企業300社超、北米最大のクリーンエネルギー見本市に出展

10日、「RE+2024」で、中国の厦門海辰儲能科技のブースを見学する来場者。(アナハイム=新華社配信/曽慧)

 データセンター、無停電電源装置(UPS)、クリーンエネルギー向けソリューションを手がける科華数据は数年連続で出展している。海外市場を担当する張坤鴻(ちょう・こんこう)シニアマネージャーによると、中国企業は海外進出の過程で自身の経験と成熟した技術を国際市場に伝え、進出先の企業や顧客も中国企業とのつながりや協力関係を喜んで維持しているという。

 厦門海辰儲能科技のブースでは、商談を行う姿が数多くみられた。同社は今年7月、カリフォルニア州フリーモントに構えるマーケティングセンターの本格稼働を開始した。責任者を務める張覓智(ちょう・べきち)氏はセンターについて、「科学技術イノベーションと人材育成の面で現地との融合を加速させ、北米地域でのサービスの現地化と市場開拓に活力と原動力をもたらす」との見通しを示した。

 家電大手の美的集団傘下のハイテク企業、深圳市科陸電子科技はエネルギーストレージと交直変換装置を展示した。海外ブランド市場を担当する閆笑煒(えん・しょうい)氏は、各国が新エネルギー発展への重視を強める中、中国の先進的な新エネ技術は各国のグリーン(環境配慮型)発展目標達成に寄与できるとの認識を示した。