ジンバブエ北部にあるワンゲ国立公園付近でプールの水を飲みに来たゾウ(2023年12月15日撮影、資料写真)。(c)Zinyange Auntony / AFP

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【AFP=時事】ジンバブエ当局は17日、AFPのインタビューに応じ、ゾウ200頭を殺処分する計画について、干ばつの影響を受けている資源を保護するためだと釈明した。

 ジンバブエは先週、同じく干ばつのため非常事態を宣言しているナミビアに続き、ゾウの殺処分計画を発表した。

 両国によるゾウ殺処分計画をめぐっては、自然保護団体や動物愛護団体から批判が起きている。

 しかし、ジンバブエ国立公園・野生動物保護当局の報道官は、同国にはゾウが推定8万4000頭ほど生息しており、殺処分するのは「微々たる数」だと主張。

 殺処分したゾウの肉は食料支援を必要とする国民に支給し、象牙については、国内の備蓄に追加すると説明した。

 ボツワナに次いで世界で2番目にゾウの生息数が多いとされるジンバブエは、「ゾウの過剰繁殖に悩まされている」とし、「ゾウは木々をなぎ倒し、すべてを破壊する。現状の個体数は持続可能ではない」と強調。

 干ばつにより、ゾウや他の野生動物が餌や水を求めて人里に入り込み、死者も出ていると述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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