水野:林社長は株式会社FCチャンネルにも携わり、フランチャイズの本部構築やノウハウ支援なども手がけられていますよね。

林:私もFCに出会ってなければまだ2校舎しかなかったかもしれません。なので、「いいサービスなのに知られていない」ものをFCの力でひとつでも多くの方々に知ってもらえるよう、今後も活動していくつもりです。フランチャイズの素晴らしさを世に伝えたいです。

YouTubeでの発信が、ビジネスを加速させた

水野:フランチャイズ展開をする一方で、早くからYouTubeの発信にも力を入れたそうですね。

林:2006年に武田塾を開設した2年後、2008年には武田塾チャンネルを開設しました。主な視聴者は高校1年生〜3年生、浪人生なので、大学紹介や正しい参考書の使い方など、生徒に向けたコンテンツを充実させることで、武田塾への入塾を増やしたい狙いがありました。

 チャンネル開設当初は、どんなコンテンツを出したらいいか手探り状態の部分もありましたが、トライ&エラーを繰り返したことで、結果的に多くの知見を得ることができたのです。

水野:2016年には「フランチャイズチャンネル」を、翌2017年には「wakatte.tv」(わかってTV)を開始されたのも、武田塾チャンネルでの成功があったからなのですね。

林:成功ばかりではありませんでしたが(笑)。特に、社員が勝手に始めてくれた「wakatte.tv」のほうは同じ教育系でしたが、初めからバラエティ路線でつくろうと思っていました。より多くの視聴者層を取り込みたいと思っていたからです。

 相乗効果によって武田塾の知名度も向上していきましたが、自分自身を知ってもらうきっかけになったのは、やはり「令和の虎」への出演でしょう。

水野:そうですよね。「令和の虎CHANNEL」が誕生したきっかけは何だったのですか?

林:もともと日本テレビの「マネーの虎」に出演されていた岩井良明さんの存在は知っていたんですよ。だけど、接点がなかった。そんなとき、Facebookで麻雀の投稿していた岩井さんにコメントしたら、そこから返信が来て、お会いすることになったんです。

 それをきっかけに、岩井さんから「テレビ番組のマネーの虎のような番組をYouTubeで復活させたい」と相談され、YouTube制作会社などを私が紹介させていただき、初期の虎を一緒に集め、「令和の虎」が生まれたんです。

水野:そうだったのですね! 2018年からスタートした「令和の虎」もすごい反響でしたが、林さん自身が感じた変化はありましたか?

林:これまでとは比にならないくらい、声をかけられる回数が圧倒的に増えましたね。「令和の虎見てます‼」「林社長だ!」と毎日のように声をかけられます。改めて岩井さんとYouTubeの発信力の強さに驚きましたね。

 令和の虎の前後から、他のチャンネルからゲストで呼ばれることが多くなり、明らかに露出も増えていったことで、インフルエンス力もついてきたのか、今では月額50万円で、月に1回1時間お茶をするコンサルティング契約をしてくださる方が約50社います。お茶するだけで年間3億円いただいていますので、知名度がついたことで今まで以上に事業規模が拡大していくことを感じています。

YouTubeドリームはどんな人にも訪れる

水野:フランチャイズ展開をベースに、YouTubeへの露出で一気に成功をつかんだ林さんですが、他にもYouTubeドリームをつかんだ人はいらっしゃいますか?

林:私の周りは、ほとんどそういう人ばかりですね。実業家の桑田龍征さんや、同じく実業家の青笹寛史さん、経営者で同じ令和の虎にも出演したトモハッピーさんや医師のドラゴン細井さんなど、数えたらきりがありません。特にドラゴン細井さんは医師の中ではかなり有名で、業界の風雲児といってもいいと思います。