4回無死一、二塁、楽天・伊藤裕のバントを悪送球する西武・杉山(撮影・安藤由華)

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 ◆西武―楽天(12日、ベルーナドーム)

 西武のドラフト3位ルーキー杉山遙希投手(神奈川・横浜高)が初登板初先発のマウンドで自身の送球ミスが響き失点を重ねた。4回途中6失点で自責はゼロだった。

 「きょうの登板に向けて自分にできる最大の準備をしてきました。5回を投げ切りたいと思いマウンドに上がりましたができず、悔しいです。やはり、自分のピッチングができないと1軍ではプレーできないと感じました。きょうの収穫としては、ストレートや変化球で空振りがとることができたので、1軍で通用する部分はあったのかなと思います。悔いの残る登板になりました」

 初回は二ゴロ、右飛で2死に。ところが辰己涼介には死球。二盗を許すと、浅村栄斗を投ゴロに仕留めたが、一塁へ悪送球となり先制点を許した。

 4回も無死一、二塁から犠打を試みた伊藤裕季也の打球を再び一塁へ悪送球してしまい失点。この回は3点を許し、無死一、二塁の場面で2番手の水上と交代した。

 だが水上も相手の勢いを抑えきれない。2死満塁から辰己に右前2点打を浴び、浅村にも右前へ適時打を許した。この回西武は6失点を喫した。

 西武は現在84敗。敗れれば85敗目となって、1971年の球団ワーストを更新する。