[8.9 親善試合 ウニオン・ベルリン 1-1 ソシエダ]

 ドイツでプレシーズンキャンプ中のソシエダは9日、ウニオン・ベルリンとトレーニングマッチを行い、1-1で引き分けた。MF久保建英は4-3-3の右ウイングで先発出場し、後半38分に美しいループパスからFWミケル・オヤルサバルの同点ゴールをアシスト。ラ・リーガ開幕を目前にしてしっかりと結果を出した。

 ソシエダは今月5日にEURO2024(欧州選手権)出場組がチームに合流し、ようやく主力の大半が揃った状態で迎えたシーズン開幕前最後のプレシーズンマッチ。アーセナル移籍が濃厚とみられるMFミケル・メリノは帯同しなかったが、リバプールからのオファーが取り沙汰されているMFマルティン・スビメンディを始め、GKアレックス・レミロ、FWミケル・オヤルサバルがベンチに控えた。

 試合はCBに18歳のDFジョン・マルティン、アンカーに23歳のMFウルコ・ゴンサレス・デ・サラテら若手選手を起用したこともあり、前半はビルドアップがうまくいかなかったソシエダ。右ウイングの久保、左ウイングのMFアンデル・バレネチェアになかなか良い形ではボールが入らず、同42分に右サイドを崩されて先制点を献上した。

 それでも後半開始からレミロ、後半19分からスビメンディとオヤルサバルに加えて新加入のMFルカ・スチッチ(←ザルツブルク)を投入したことで戦況が改善。特にリバプール移籍の可能性が浮上しているスビメンディが中盤のボール保持を大いに助けたことで、だんだんと押し込む時間が増えていった。

 そうして迎えた後半38分、久保が見せた。右サイドのペナルティエリア際で左からの斜めのパスを受けると、縦突破からクロスにトライ。これは相手に阻まれたものの、こぼれ球を拾って深い位置までえぐり、最後はニアサイドを埋めてきた相手DF陣をあざ笑うかのような左足ループパスでふわりとファーサイドに通し、これをオヤルサバルが頭で押し込んだ。

 久保はそこでピッチを後にし、83分間のプレーで1アシストを記録。チームは18日にラ・リーガ開幕節のラージョ戦を控える中、最後のトレーニングマッチで結果を出した。