歴代フェアレディZの人気投票を実施

日産のスポーツカー『フェアレディZ』は、2022年1月に東京オートサロン2022で7代目となる日本市場向けの新型フェアレディZを公開しました。

この新型フェアレディZの登場にあわせ、MOBYではアンケートサイトCarQにてフェアレディZに関するアンケートを実施。歴代フェアレディZの中でどのモデルが好きか、人気投票を受け付けました。

50年以上の歴史を持ち、その年代ごとに多くのファンがいたフェアレディZ。はたしてどのモデルがもっとも多くの票を獲得したのでしょうか。

第3位は20世紀最後のフェアレディZ

結果的に20世紀最後のフェアレディZとなった、1989年7月10日デビューのZ32型が人気投票で第3位となりました。

Z32型はバブル期の絶頂を迎えた1989年に、「スポーツカーに乗ろうと思う。」のキャッチコピーを掲げ登場したモデルです、ロングノーズ・ショートデッキというスタイルを採用し続けている歴代フェアレディZの中では異端的な、ワイド&ローな外観となりました。

日本国内のメーカーが後に自主規制値とすることになる280馬力を発生するV型6気筒ツインターボエンジンを搭載します。

バブルの絶頂とともに現れたスポーツカーでしたが、その後バブルがはじけスポーツカー人気が衰退したうえ、排ガス規制の影響もあり2000年9月に販売を終了。2002年7月にZ33型が登場するまで、フェアレディZの歴史は一旦ここで幕を下ろすこととなりました。

新型フェアレディZは第2位に!

第2位には新型フェアレディZがランクイン。投票数ではZ32型を僅差で上回り、最新モデルとしての意地がみえました。

令和になって初めてデビューした新型フェアレディZですが、型式は先代モデルとほぼ同じRZ34型で、先代モデルであるZ34型の大幅改良モデルという位置づけになります。

しかし、先代モデルから引き続き使用された部品は約20%程度とほぼすべてが新設計となっているため、日産は“実質フルモデルチェンジ”と表現。外観だけでなく、性能面でも大幅に進化を果たしました。

現在は納期の長期化を受け受注が停止しているものの、純粋なガソリンエンジンを搭載したフェアレディZとしては最後になるかもしれないとして、高い注目を集めています。

原点にして頂点?第1位は初代フェアレディZ

人気投票で見事1位となったのは、フェアレディZの記念すべき初代モデル、S30型となりました。

フェアレディZの源流にあたるダットサン・フェアレディに代わるスポーツカーとして、第16回東京モーターショーの直前、1969年10月18日に初公開。

ヨーロッパの高級スポーツカーに迫る性能とスタイルを持ちながら、手頃な価格だったことから北米市場を中心に記録的な大ヒット。『DATSUN Z』『Z-Car』の愛称を世界に知らしめ、日産を代表するスポーツカーとなりました。

新型フェアレディZはS30型をモチーフにしたデザインを随所に取り入れており、フェアレディZの原点たるS30型へのリスペクトが込められたモデルとなっています。新型ではなく、S30型が2位、3位を引き離して堂々の1位を獲得したことは、当然の結果だったかもしれません。