大学時代の大橋卓馬容疑者

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4月22日、警視庁少年育成課は、新宿・歌舞伎町で人気ホスト「天音澪」として活動していた大橋卓馬容疑者(25)を、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)などの疑いで逮捕した。

「昨年6月、大橋容疑者はツイッターを通じて被害者の女子中学生のAさん(当時13)と知り合い、わいせつな写真をスマホで撮らせて、その画像を送らせていました。また昨年5月から7月までの間にかけて、容疑者の自宅にAさんを呼びつけ、わいせつな行為を数回にわたって行っていました。

Aさんがツイッターに“友達募集中”と書き込み、その投稿を見た大橋容疑者がAさんにダイレクトメッセージで連絡を取った。歌舞伎町の人気ホストだと知ったAさんは、大橋容疑者に夢中になっていったそうです」(全国紙社会部記者)

警察の調べに対して、大橋容疑者が言い放った内容にも注目が集まった。

「大橋容疑者は容疑を認めていますが、『中学生とはこれまで関係を持ったことはなかったが、接しているうちに性奴隷にしたくなった』などと供述しています。Aさんの好意に付け込んだ犯行だったわけです。

Aさんは昨年9月に家出しており、歌舞伎町にいたところを警察が保護、事件が発覚したという経緯です」(捜査関係者)

悪質な犯行に及んだ容疑者は、どんな人物だったのか。学生時代の知人は、「公務員を目指していた堅実なヤツでしたから、報道を見て驚きました」と語り、こう続ける。

「卓馬は昔から顔が良くて、とにかく人懐っこい子でしたよ。女の子の後輩にも、とても慕われていました。小中学校のころはサッカーをやっていて、高校時代は軽音部所属。ベースギターが好きな“いいヤツ”だったんです。

学校では勉強もちゃんとしていて、成績も良くて、単位もしっかり取れていました。『この学歴だと就活してもいい会社に入れないから、公務員を目指す』と言って、勉強していました。アルバイト感覚で始めたのがホストの仕事だったのです」(知人)

ホストになった大橋容疑者は、2年も経たないうちに一気に売れたという。

「月間の売り上げが1,500万円を達成し、歌舞伎町で20店以上を展開するホストクラブの1店舗を任されるほどになったのです。

ちょうどそのころから、先輩にもきちんとした敬語を使う言葉遣いだったのが、急に誰に対してもタメ語になって、まるで人が変わったかのように、どんどん態度が偉そうになっていきました」(学生時代の後輩)

■「暴力で支配するのよ」

女性への接し方も、ホストになってから豹変していた。

「大橋はものすごい売り上げを立てていました。お店の宣伝で走るトラックの看板にも、すぐに顔写真がドーンと出るくらいでしたから、派手に売れたという印象があります。

いつだったか、“なぜ売り上げを立てることができたのか”と聞いたことがありました。すると大橋は、『暴力で支配するのよ。それが手っ取り早い』と……。

ただ、実際に振るっていたという話は聞いたこともないし、女性関係で深刻なトラブルを抱えていたと聞いたことはありません。いわゆる“ロリコン”の癖があったわけでもなく、なぜ中学生に対してそんな行為に及んだのか、理解に苦しみます」(ホストクラブ関係者)

前出の知人も、なぜ大橋容疑者が犯行に手を染めたのか、複雑な胸中を明かす。

「卓馬は、大学受験では思った通りに行かなくて、第一志望の学校には進めませんでした。それでも、昔から根っこが堅実で、ホストになってからもそれが変わったとは思えません。

報道でも出ていましたが、家賃が8万円前後のマンションに住んでいました。ホストになってからも、金遣いが荒くなったという印象はありません。稼いだお金も、しっかり貯めていたんじゃないでしょうか。

学生時代のまじめな素顔を知っているからこそ、こんな事件を起こして本当にショックです……」(前出・知人)

どんなに根がまじめであったとしても、犯した罪の重さはけっして軽くない。