ドランクドラゴン鈴木拓が、7月31日公開のYouTubeチャンネル『街録ch-あなたの人生、教えてください-』の動画で意外な半生を語った。

 鈴木の父親は元プロボクサーのライセンスを持ち、ハンバーガー、アイスクリームなどの店をいくつか経営していたという。

 だが、父のしつけは厳しく、鈴木は「めっちゃスパルタ」と告白。

「いま考えたら虐待ですけど」と、腹筋をやるように強制され、父親は熱々のフライパンを持って、鈴木がサボろうとするとそれを押し当ててきた。その際、姉は、父親に命令されて鈴木の足を押さえていたという。

 また、父親は酔っ払って暴れ、味噌汁などをひっくり返すなど「めちゃくちゃだった」と明かす。

 そのため、小学校4年生のときに「母親は離婚して夜逃げ。僕らはついていった」と鈴木と姉は母親側についた。

 母が先に出ていき、鈴木が小学校に行くと母が車で迎えに来て、そのまま逃げたことを語っていた。

 鈴木の話にYouTubeのコメント欄にはさまざまな声が書き込まれた。

《飄々として落ち着いているのは家庭環境が関係しているのかな》
鈴木拓さんいいですね、淡々としてるとことかすごいカッコいいと思いました。深い》

「今回の動画で鈴木さんは、その後についての話も披露しています。母親は再婚し、そのお相手は優しい人で『自分の子供のように育ててくれた』と語っています。

 高校卒業後、鈴木さんはプータローとなり、2年ほど『川に住んでました。バリバリ、ホームレス』と川の周辺で釣りや仲間との格闘技に没頭。

 ですが、その時期に実の父親が亡くなったことが転機となり、夢だった芸人になることを決意。

 そのとき、姉が『私は夢がなくて、拓みたいに夢がある人はキラキラ輝いて見える』と養成所に入るための費用60万円を出してくれたそうです」(芸能ライター)

 60万円は、後に芸人として働いて姉に返したことを、鈴木は2008年8月9日のブログで明かしている。複雑な事情もあったが、素敵な家族の絆もあったのだ。