稲垣吾郎が、自身の父親について「クールで無口でマイペース」と自分自身の性格とよく似ていると語った。また、2001年8月から2002年1月まで芸能活動を休止していた時期に実家で両親と過ごしたと言い、活動再開時に「吾郎も明日から居なくなるのか。淋しくなるな」と父親が呟いたことを明かし「あのボソッと言った一言は忘れられない」と語った。

 21日に放送された、TBS系のバラエティー番組『ゴロウ・デラックス』では、作詞家でラジオパーソナリティ、コラムニストのジェーン・スーさんがゲスト出演。番組では、5月に出版された彼女の実父についてのエッセイ『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)を課題図書とし、家族について語った。

 ジェーンさんは24歳のときに母親を亡くし、「母親というお面をつけたままの彼女しか知らなかった。それが心残り」と言い、父親と1年半に渡る取材を通し「多面的に見ることができるようになった」と『生きるとか死ぬとか父親とか』について語った。

 番組MCの稲垣は父親との関係について「親戚、友達ぐらいの感じ」と言い、中学2年生の頃から芸能活動を始めていた当時を振り返り「実家から通ってはいたけど、姉たちに比べると僕だけちょっと違う所にいる感じだった」と話す。

 父親について、稲垣は「クール過ぎて。向こうもシャイで、自分のことはしゃべらないし無口でマイペースで。僕は14歳からタレントをやっているから、タレントとしての性格ってあるじゃないですか。だから、芸能界にいなかったらもっと父に似ていたのかもしれない。だから歩み寄りにくいんですよね」と言い、自身の性格が父親似であることも明かした。

 さらに、「僕、28歳の時に半年くらい仕事を休んでいて実家に両親といたのですが、復帰する時に父親が『そうか、吾郎も明日から居なくなるのか。淋しくなるな』とボソって言ったんですよ。そんなこと聞いたことなくて。そんな風に思ってたんだと、その半年も全然話してないのに。あのボソッと言った一言は忘れられないですね」と父親とのエピソードを明かした。

 ジェーンさんは「ということは楽しかったんでしょうね」と言い、稲垣は「そう。自分から歩み寄らないといけないんでしょうね」としみじみと語った。

 視聴者からはTwitterなどのSNSで「稲垣家は常々いい家族だなぁって思ってる」、「吾郎さんにとって、お父様にとっては意味のある時間だったのでしょうね」など稲垣の家族の関係性を絶賛する声が上がっている。