金メダルを獲得した小平奈緒【写真:Getty Images】

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感動を呼んだイ・サンファとの名場面が続々称賛「アジアの力と友情を見せた」

 平昌五輪は18日、スピードスケート女子500メートルで小平奈緒(相沢病院)は36秒94の五輪新記録で日本スピードスケート女子初の金メダルを獲得した。“氷速女帝”イ・サンファ(韓国)は37秒33の銀メダルに終わり、母国で3連覇ならずリンクで号泣。小平に抱きしめられたシーンは、韓国のファンの間で「とても感動した」「同僚として美しい」と話題を呼んでいたが、母国メディアも「熱い友情」「今大会最高の場面」「世界が注目した写真の一枚」とこぞって取り上げ、称賛の的になっている。

 まさに小平はスポーツマンシップを体現しているようだった。自身の金メダルが決まった後、喜びを爆発させながらも銀メダルに終わり、3連覇を逃した“盟友”イ・サンファが涙に暮れているのを見ると、そっと近寄り、そして抱きしめた。何度も何度も声をかけ、慰めた。そのシーンはテレビ中継でも映し出され、韓国メディアもこぞって取り上げた。

「東亜日報デジタル」は「イ・サンファ―小平奈緒の“熱い友情”…“今回のオリンピック最高の場面”ファン達も感動」と伝え、「韓国日刊スポーツ」は「“二人のチャンピオンが作った美しい光景”…世界が注目した写真の一枚」と題し、2人が抱き合った写真を大々的に掲載している。

韓国の最高視聴率は65.3%…反響続々「ライバルの正石」「美しい競争が話題」

「亜洲経済」は「イ・サンファは泣いて、小平は抱き寄せて労った…オリンピックの“ライバルの定石”」とつづった。「韓国経済」は「イ・サンファ・小平奈緒、美しい競争が“話題”」と言及し、2人の抱擁シーンが韓国国内で大きな話題を呼んだことを伝えている。

「韓国経済」は「“アジアの力と友情”を見せてくれたイ・サンファと小平」も特集している。韓国国内でイ・サンファが滑った時間帯は、中継した3局の瞬間最高視聴率が合わせて65.3%を記録するなど、国民的な関心事だったことになったが、韓国メディアにとっても2人の美しいスポーツマンシップは称賛に値するものだったようだ。

 今大会、日韓の2人が1、2位を争う形になったのは初めて。そんな激闘で繰り広げられたひと幕は今大会を彩る一つの名場面になることは間違いない。(THE ANSWER編集部)